中国製ドローンには中国への攻撃に利用するのを阻止するためのウォッチドッグが組み込まれている

中国製ドローンには中国への攻撃に利用するのを阻止するためのウォッチドッグが組み込まれている

ドローンの開発、生産において世界をリードする中国。現在の紛争においてはドローンは無くてはならない存在になっていますが、中国は輸出したドローンが、自国への攻撃に用いられることを防ぐために「ウォッチドッグ」組み込んで、ドローンを監視しています。

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香港メディアのサウスチャイナモーニングの報道によれば、人民解放軍に近い筋からの情報として、輸出される中国製のすべての攻撃・偵察ドローンには動きを定期的に監視する”ウォッチドッグ”というシステムが組み込まれており、海外の顧客が中国製のドローンを購入しても、中国に向けては使用できないようになっています。これは位置情報(ジオ)と境界線(フェンシング)を境に機能を制限する”ジオフェンシング”という識別システムになり、中国の領土、領海、領空に沿って設定された境界線をドローンが超えるか若しくは近づくと、制御を失うか、もしくは引き返す、攻撃システムの使用不可といった何らかの強制制御がなされます。つまり、中国はドローンの位置情報を監視しているということです。実際、トルコのドローン技術者が中国国境に向けてドローンを飛ばしたら、ドローンが強制的に引き返したことを確認しています。

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このウォッチドッグを取り除こうとしたり、再設定しようとするとドローンが自爆する機能があると中国の軍事専門家は述べています。また、このウォッチドッグは軍用ドローンだけに留まりません。中国国内向けに発売されている民間用ドローンにもジオフェンシングは組み込まれており、軍や政府の施設上空など、設定されている飛行禁止空域は飛べないようになっています。そのことからも輸出されている民間ドローンにウォッチドッグが組み込まれている可能性は高いです。軍用ドローンの輸出にはおいては中国はトルコに次ぐ世界2位であり、民間ドローンに関しては世界シェアの7割を中国企業が占めています。しかし、世界各国では情報が盗み取られているとして中国製ドローンの規制が進んでおり、アメリカ政府は2019年から政府機関での中国製ドローンの使用禁止を義務付けました。日本も2021年から官公庁のドローンの調達には審査義務付けされ、セキュリティ対策が厳密化、事実上、中国製ドローンの調達は禁止されています。

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Source

Chinese-made military drones have hidden tech to stop them being used to attack China, source claims | South China Morning Post (scmp.com)

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