死角から相手を狙って撃つことができることで有名な「コーナーショット」。これまでのコーナーショットは主に左右水平の曲がり角の死角から狙い射撃する事を想定して設計されていましたが、今回、新しく発表された新製品「コーナーショット スコーピオン」は伸縮垂直式で前身より更にスタンドオフの状況で敵を観察、射撃することができます。
[adcode]角や壁の向こう側をクリアリングするのは常にリスクと危険が伴います。もし角を曲がった先に敵が待ちかまえていれば覗き見た瞬間に「パンッ」と額を撃ち抜かれるかもしれません。しかし、コーナーショット(CornerS[…]
コーナーショットシリーズの新製品
イスラエルの銃器メーカーであり、国防省と警察の認定サプライヤーでSilver Shadow(シルバーシャドウ)は、ダブルバレルのGilboa DBR SNAKEとユニークな銃や製品をつくることでも有名な企業です。同社の代表的な製品であるコーナーショットシリーズの新製品である「Corner Shot Scorpion Pole(コーナーショットスコーピオンポール)」を発表しました。
機能
スコーピオンポールは安全な場所から敵を観察、射撃するための機器です。伸縮折畳み式のこの機器は重量3.5kg、折畳み時の長さは1.5mですが、伸ばすと最大3.8mまで延伸します。ポールはヘッド、ボディ、ベースの3つのパーツで構成され、ポールの先のヘッドにはHDカメラとライトが搭載、ピストルハウジングにハンドガンが装着できます。手元のベースにはトリガー、グリップ、モニターがあります。カメラは暗視機能を備えた昼夜両用カメラ、撮影された映像は手元のモニターに送信されます。
オペレーターは安全な場所に位置すると、状況に合わせてポールを延ばし、物陰からヘッドを出し、装着されたカメラから外を観察します。基本は肩当てですが、より安定させるために三脚を装着することも可能です。ヘッドは45度刻みで180度垂直駆動することができます。
HDカメラからモニターに映像が送信され、オペレーターはエリアをスキャンしてターゲットを観察します。モニターには照準を示す十字線(レティクル)が投影されており、それに沿って標的を狙うことができます。 ヘッドとベースは最大3mほど離れますが、ベースのトリガーを引くことでヘッドに搭載されたハンドガンのトリガーも引かれ射撃することができます。前身のコーナーショットではこのトリガー間はBluetooth通信で繋がれており、今回も同様かと思われます。
スコーピオンポールは壁越し、溝、トンネル、エレベータシャフト、上から下方向へといった状況で効果を発揮します。
スコーピオンポールは、2021年3月に軍および法執行機関において利用できるようになります。
Gilboa DBR SNAKE|2つのバレルを持つAR-15ライフル
Source
https://www.thefirearmblog.com/blog/2021/01/28/shot-2021-corner-shot-scorpion/