爆弾の臭いをかぎ分けるサイボーグイナゴ

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Phot by RAMAN LAB

米海軍から資金提供を受けたワシントン大学の研究者は、イナゴの持つ敏感な「触覚」を電子的に強化して爆発物の香りを区別できることを発見しました。

Stars and Stripesの報道によると研究チームが今月、科学雑誌「Biosensors and Biolectronics: X」に発表したこの研究では、イナゴが持つ触角と頭脳を利用して、高度な爆弾検知センサーを作り出すことを初めて実証しています。イナゴは先史時代より生息する昆虫です。研究者らによると約2億5000万年かけて磨き上げられた感覚器官の触覚には1本あたり約50種類、5万個のニューロン(神経細胞)があるとされます。これはエンジニアが開発したどのシステムよりも、はるかに完成された感知器官です。研究者はこれに爆薬を理解させるための高度な生物学的センサーと連携させることで、触覚を乗っ取り、人工的な計算能力と組み合わせるサイボーグイナゴの研究してきました。

センサーが取り付けられたこのサイボーグイナゴはTNT爆薬、硝酸アンモニウム、その他の爆弾物材料を判別し、その所在をほぼ即座に突き止めることができると報告しています。従来のイナゴには爆発物を嗅ぎ分ける能力はありませんが、センサーと連携することで感知を可能にしています。

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この研究では、特定の臭いを探す際に、イナゴは個体で動くよりも群れで動く方がよく機能することがわかりました。イナゴは普通のバッタと違って群れをつくる性質があり、7匹のイナゴの群れは80%の確率で肯定的な結果をもたらしますが、1匹の場合は、その確率は20%減少します。

今年はイナゴの大量発生で世界各地で農作物に大きな被害を与えており、彼らは忌み嫌われる存在ですが、爆弾の検知が可能になればイナゴを見る目が変わるかもしれませんね。

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蜂に毛虫、戦争に昆虫兵器を使った事例
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https://www.stripes.com/news/bomb-sniffing-cyborg-locusts-advance-under-navy-funded-research-1.641802

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