ウクライナ南部とクリミアを繋ぐ重要な橋を破壊!ロシア軍の兵站に影響必至か

ウクライナ南部とクリミアを繋ぐ重要な橋を破壊!ロシア軍の兵站に影響必須か

ウクライナ軍はウクライナ南部ヘルソン州とクリミア半島とを繋ぐ、二つの橋を破壊しました。これは今後、ロシア軍の兵站に大きな影響を与えることになるでしょう。

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ウクライナ軍は6日、ロシア占領下の南部ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ2本の橋を攻撃したと発表しました。破壊されたのはチョンガル橋とヘニチェスク橋の2つの橋です。どちらの橋もヘルソン州とクリミア半島を繋ぐ地帯の東部に位置し、ヘルソンの東のザポリージャ州の行政都市メルトポリに通じる重要な幹線道路を繋ぐ橋です。ザポリージャ州は現在、ウクライナ軍が攻勢を強める地域で、ここでのロシア軍の兵站の遮断を狙った戦略的な攻撃かと思われます。この2つの橋はクリミアからザポリージャに続く、陸路最短距離を結ぶ橋であり、ここが破壊されたということであれば、ロシア軍は迂回路の検討、補給路を再構築しなければならず、現場は大きく混乱するでしょう。クリミアとヘルソンを結ぶ全ての橋を破壊した訳ではないので、補給路を完全に絶ったとはなりませんが、補給スピードを遅らせることができます。

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チョンガル橋は6月にも実はウクライナ軍の攻撃をうけて破壊されています。ここには二本の橋が掛かっており、今回の攻撃で残っていたもう一車線を破壊しました。二回目の攻撃を受けた後の写真を見る限り、6月の攻撃を受けた橋の方は未だ修復されていません。つまり、今回の攻撃でここの陸路を完全に絶ちました。ヘニチェスク橋の砲には近くにもう一つ橋が掛かっており、こちらは健在のようなので、影響は限定的かもしれません。ただ、ロシア軍にとって兵站上重要なのはチョンガル橋です。ヘニチェスク橋はクリミア東部の沿岸線を通るバイパスに繋がる橋で半島南部までバイパスは一直線で、内陸と繋ぐ橋がありません。それに対し、チョンガル橋はクリミアの東西南北とを繋ぐ交通の要衝ジャンコイと道路で繋がっています。更に橋の近くの都市solenoe ozeroまでは鉄道が走っています。ロシア軍の主要な輸送方法は輸送効率が最も高い鉄道がメインです。つまり、ロシア軍は今後、ザポリージャに物資を送るためには西端か東端と大きく迂回したルートを通らなければなりません。

今回、橋の攻撃を行ったのはイギリスとフランスからウクライナに提供された空対地ミサイルのストームシャドウ/SCALPとされています。Su-24M戦闘爆撃機から放たれるミサイルは射程250Km以上、ステルス性を備え、ロシア軍の防空網を掻い潜り、GPS誘導にてピンポイントで標的を捉えます。同ミサイルはこれまでクリミア半島のインフラや軍事拠点の攻撃に数多く成功しており、ロシア軍には今のところ、これに対処する具体的な術が無いとされます。どれだけの数がウクライナに提供されたかは不明ですが、着実にロシア軍の重要拠点を削り取っています。

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