中印国境紛争に対抗するために中国はチベット人部隊を創設します

チベット人同士が戦う事に!?中国はチベット人部隊を創設します

中国人民解放軍(PLA)は激化するインドとの国境紛争に対抗するために高山地帯に慣れたチベット人の新兵の採用を強化しており、チベット人将校が率いる国境警備隊が創設されるかもしれないとインドメディアのヒンドゥスタンタイムズ紙が報じています。

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中印国境地帯はここ最近、小競り合い(中印国境紛争)が続いており、両国ともに周辺での軍備を増強するも状況は停滞しており、これを打破すべく、PLAは中印国境に接するチベット自治区内にてチベット人の新兵採用を強化しています。チベットの政治経済の中心地であるラサで大規模な募集活動に加えて、リトゥ郡とザンダ郡を訪問し、チベット人にPLAに加わるように呼びかけています。国境防衛連隊に加えるほか、チベット人将校と兵士によって構成させる特別部隊の編制を計画されているとされ、これは高山地帯に特化した特別部隊になります。創設されれば特定の民族だけで編成される人民解放軍初の部隊になります。
中国の2010年の公式統計によると、漢民族の軍人は210万人で、チベット人は4,300人しかおらず、以後のデータはわかりませんが、チベットの独立志向を考えると、チベット人の割合はそう多くないと思われます。

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チベット人は高山地帯に慣れている

中印国境地帯の標高は5,000mと富士山よりも高い高山地帯です。しかし、そこに展開するPLAの将校と兵士のほとんどが低高度地域から来ています。高山地帯に慣れていなく、十分な高度山岳地帯の訓練うけていない兵士は高山病及び高地脳浮腫、高地肺水腫を発生する確率が高く、深刻な健康問題を抱えていました。そこでPLAはチベット人に目を向けます。チベット自治区の標高は平均4,000m、最大都市ラサでも3,650mと高く、そこで生まれ育ったチベット人は遺伝的にも高山地帯を苦にせず、平地と変わらない行軍、戦闘が可能です。

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チベット人同士が殺し合うことに

独立国家であったチベットは第二次大戦後に共産党の侵攻を受け占領されという過去を持ちます。以後、チベットでは再三、独立運動が起きており、1959年、ダライ・ラマ14世はインドに亡命、そこで「チベット亡命政府」を樹立。迫害を免れるため多くのチベット人がインドに亡命しており、その数は子孫なども含め約15万人にのぼります。実はインド軍でもチベット人で編成されたスペシャル・フロンティアフォース(SFF)が編成されています。兵士の多くは最初に亡命してきたチベット人の子孫です。SFFは2020年8月より中印国境地帯に配備されており、地雷を踏んだチベット人兵士が亡くなっています。

PLAがチベット人の部隊を編成、中印国境地帯に配備すれば、チベット人同士が戦う事になるかもしれません。

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Source
https://www.hindustantimes.com/world-news/pla-conducting-special-drives-to-recruit-more-tibetans-amid-lac-standoff-101618677562088.html

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