基地(BASE)と駐屯地(CAMP)の違い

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基地(BASE)と駐屯地(CAMP)の違い

航空自衛隊が居る場所は入間基地、三沢基地というように○○基地と呼びます。海上自衛隊も同様に横須賀基地、舞鶴基地といったように呼称は基地です。しかし、陸上自衛隊が駐在する場所は練馬駐屯地や朝霞駐屯地といったように〇〇駐屯地と呼びます。陸自に基地はありません。空自と海自は基地と呼ぶのに、なぜ、陸自だけは駐屯地と呼ぶのでしょう。

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基地と駐屯地の違いは

基地とは

基地(BASE)と駐屯地(CAMP)の違い

基地とはその名の通り、基点となる場所になります。そこには部隊の司令部など指揮機能があり、補給や整備施設が備わっています。そして、何より航空自衛隊基地には滑走路と格納庫があり、海上自衛隊基地には港湾施設があります。航空機は滑走路が無ければ離陸はできませんし、船は港が無ければ接岸できません。船も飛行機も基地を基点にしなければ活動はできず、任務で基地を離れてもそこに戻ってくることが前提です。滑走路や港は一朝一夕で建設はできなく、建設地の場所も選ぶため、基本は移設不可能になります。

駐屯地とは

基地(BASE)と駐屯地(CAMP)の違い

駐屯とは軍隊がそこに一時的に留まるという意味です。つまり駐屯地とは陸自があくまでそこに一時的に駐屯している場所になります。陸上部隊は航空部隊の滑走路や海上部隊の港といったように必須の施設はなく、テントなど張ればどこでも駐屯することが可能です。つまり、駐屯地は移設が可能な施設になり、陸自は移動することを前提としている部隊なのです。

基地と駐屯地の違いは

つまりまとめると

基地は移設不可能な施設
駐屯地は移設可能な施設

という事になります。

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BASEとCAMPの違い

米軍にも同じように拠点によって名称の違いがあります。自衛隊と同じようにBASE(基地)、CAMP(駐屯地)がありますが、陸上自衛隊との違いとしては陸軍にも基地があります。

BASE(ベース)とは

主な機能は司令部になります。基地には訓練施設、軍用品の保管、軍人とその家族の住居を構えています。常設の基地には、教会、体育館、学校、公園などの機能を備え、小さな都市機能を持っています。平時の際は兵士の戦闘準備を行い、戦闘に備え軍備を整え、兵士を訓練し、装備し、配備します。有事の際は司令部として作戦指揮と後方支援を行います。

CAMP(キャンプ)とは

自衛隊の駐屯地と同じような位置づけになり、一時的な部隊の拠点であり、兵器や補給品を保管する場所であり、戦闘に備えるための戦闘訓練も提供します。米軍のキャンプ地は戦略的な場所を選定し建設します。座間にある米陸軍施設は「キャンプ座間」になり、御殿場にある米海兵隊施設は「キャンプ富士」になります。

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