タイの国産小銃”DTI7”

タイの国産小銃"DTI7”
Photo by DTI

タイ防衛技術研究所(DTI)とタイのKHT銃器会社(KHT Fire Arms Co.Ltd)は2021年3月2日、チョンブリ県ムアン地区のナバミンラジニキャンプにあるタイ王国陸軍射撃場で、DTI7ライフルの記者会見と実射撃が報道陣にお披露目されました。DT17はDTIとKHTが共同開発した国産のアサルトライフルです。DTI7の開発プロジェクトは、タイ国内の防衛・銃器産業を支援する取り組みの一環であるとDTIは報告しています。

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DT17はタイに合わせたライフル

DTI7は、ショートストロークガスピストン式、5.56×45mmの弾薬を使用するアサルトライフル。全長は657mm、バレル長190.5mmと短く、カービンモデルになります。これにはいくつか意図があり、主に市街地戦といったCQBに対応する特殊部隊や車両搭乗時や砲兵の防衛火器としての利用を予定しています。陸軍は全長999mmのM16を主力小銃としていますが、M16を所持して車に乗っていた兵士が、IED(即席爆弾)で横転した車から這い出ようとした時に銃が引っ掛かって出せず、テロリストに射殺されるという事件が起きていました。また、欧米基準の銃ではタイ人の体格に合わないため、東南アジア人男性の平均身長である165~170cmの体格に合うように人間工学に基づいた設計がなされています。

東南アジアの熱帯モンスーン気候に耐えられるよう耐久性のあるパーツと設計を採用。10mの高さから落下、水、泥、砂に浸かった後でも問題なく動作します。バレル内に敢えて粘着性のあるグリースを塗って暴発テストを行い、バレルは詰まらず暴発しないことも立証しています。国際標準の品質に匹敵する銃とタイは謳っています。

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タイの銃器産業を促進

タイの国産小銃"DTI7”
Photo by DTI

タイ軍の主力小銃は主にアメリカのM16やイスラエルIMI社のTavor AR21など海外製のライフルを使用しています。しかし、海外製であるため、タイ人の体格に合わず、体格に合わせてカスタマイズすることもできませんでした。ライセンス生産するにしても、高額なライセンス料を支払い、生産数やカスタマイズについても制限があります。そこで、DTIとKHTはタイ人のため、自国の銃器産業の発展の為に国産を模索、そして開発されたのがDTI7です。将来的には輸出、販売も検討しています。

スペック

口径5.56mm
重量2.93kg(マガジン空)
全長657mm
銃身長(バレル)190.5mm
弾丸5.56x45mm弾
発射速度750~900/分
有効射程200m
装弾数10/20/30/40/60
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Source
https://www.pptvhd36.com/news/%E0%B8%AA%E0%B8%B1%E0%B8%87%E0%B8%84%E0%B8%A1/143151

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