F-22ラプターが韓国製のFA-50にドッグファイトで敗れる

F-22ラプターが韓国製のFA-50にドッグファイトで敗れる
USAF

制空戦闘機としては世界最強と言われる米軍の第五世代ステルス戦闘機F-22ラプターが演習での模擬空中戦においてフィリピン軍所属で韓国製のFA-50戦闘機に敗れる波乱が起きていたことが分かった。

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フィリピン空軍は7月に行われた米軍との合同軍事演習「Cope Thunder 2023」で、同空軍第5戦闘航空団所属のFA-50戦闘機が米空軍のF-22戦闘機を模擬戦闘で撃墜したと発表した。当日のフィリピン軍の演習日誌によれば、ルソン島上空で行われた模擬空中戦でフィリピン空軍のFA-50と米空軍のF-22が会敵。ドッグファイトを繰り広げると右に旋回するF-22に対し、FA-50のパイロットが「Fox2!」と叫び、パイロットは無線を通じて、「右旋回するF-22ラプターをFox2で撃墜した」と興奮しながら宣言した。「Fox」とはNATOパイロットが空対空ミサイルの類を発射する際に使用する簡潔なコードで、「FOX2」は赤外線誘導ミサイルの発射を意味する。FA-50は赤外線誘導ミサイルの「AIM-9 サイドワインダー」を搭載している。演習なので、もちろん実際にはミサイルは発射していない。

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F-22

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F-22は世界初の第五世代ステルス戦闘機で高度な攻撃能力、電子戦能力、探知能力によって空を支配するために開発、2005年より米空軍に配備されている。ステルス機というようにレーダー反射面積は虫程度しかない。搭載されたAN/APG-77レーダーは250km先の標的を探知。射程100km超えの中距離空対空ミサイルAIM-120AMRAAMを搭載し、発見される前に敵を撃墜する。その上、運動性能が高く、最大速度はマッハ2.42、実用上昇限度は2万m、有視界戦のドッグファイトにおいては世界最強といわれている。F-22は米空軍にしか配備されておらず、価格は3億3,900万ドルと高額なため、200機のみの生産に終わった。

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FA-50

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KIA

FA-50は韓国航空宇宙産業(KAI)とアメリカのロッキードマーティン社によってF-16(KF-16)をベースに共同開発されたT-50ゴールデンイーグル・ファミリーの一つで、もともとは超音速飛行が可能な練習機として開発され、その後、バリアントとしてTA-50、FA-50といった軽攻撃/戦闘機が開発された。単一エンジンで最大速度マッハ1.5で飛行。イスラエル製のEL/M-2032レーダーは最大150km先まで探知、AIM-120AMRAAM、AIM-90サイドワインダーを搭載できる。フィリピンは計12機を購入、2015年から配備されている。価格は1機あたり3000万ドル。韓国製の軍用機としては最も成功しているモデルで200機以上が生産、韓国を含め7カ国が採用している。

このようにスペック的にはF-22が上だ。普通に戦えばF-22が勝利する。そのため、今回の演習はF-22の性能を最大限発揮できるような条件ではなく、何かしらの縛りがあった可能性が指摘されている。しかし、それでも、演習といえ、F-22を撃墜したことはフィリンピン空軍史に残る出来事となった。

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F-22ラプターが韓国製のFA-50にドッグファイトで敗れる
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