ベルギーの銃器メーカーFNハースタル社は5月31日、軍事および法執行機関のための次の世界的なベンチマークである新しい9x19mm口径の「FN HIPER®」ピストルを発表、リリースしました。
FN HiPer®は現在主流のハンマーレスのストライカー式拳銃で見た目は同社のFN509に似ています。全長は約180mm、重量は空のマガジンで約730gとこれも現在主流のコンシールドキャリーも可能なコンパクトさを実現。それながら装弾数15発と大容量で軍、法執行官機関の求める火力を実現しています。
人間工学の限界に達した設計
ベルギー国内で設計、開発、製造されたFN HiPer®は、世界的にも実証済みのFN社の最高のソリューションと革新的な特許取得済みFN機能を組み合わせたピストルは人間工学的でFN社は「人間工学の限界に達した」と表現しています。
人間工学は、あらゆるピストルにとって不可欠な要素であり、現在のあらゆる軍隊や法執行機関が銃器を選定する際の決定的な要因となっているため、予備調査およびFN HiPer®の設計段階で最も考慮され改善された側面の1つです。
ハンドグリップは、静的と動的な快適さの間の最良の妥協点を見つけるために特に集中的に研究されてきました。最適化されたグリップ角度、低ボア軸のバランスにより、FNHiPer®は高速なフォローショットで完全な制御を実現します。グリップ表面には滑り止め加工が施され、ユーザーの手の形状に最適に合わせられるよう3つのサイズのグリップカバー用意され、手のサイズに合わせて調整が可能です。スライドの前と後ろにある深いハンドリング溝により、簡単にコッキングができます。標準の新しいトリガーメカニズムはトリガーの重さと移動量をガンスミスによってユーザーの個々のニーズに合わせて調整できます。
両手利き(アンビシステム)に対応したスライドストップレバーは比較的後方に位置され、ユーザーによる偶発的な起動を防止します。マガジンキャッチレバーのデザインは画期的で、ターゲットに合わせたまま、グリップを動かさずに数秒で確実にマガジンを交換できます。
ボディは頑丈な金属フレームにシーリングの設計により、気密性や防水性が高く、ホコリや汚れの侵入を防ぎ、悪条件でも確実に機能する構造になっています。FN社によって新しく開発された、耐性の高い新しいポリマーマガジンは、長い耐用年数を実現、一目で残弾が分かるよう設計されています。トリガー、撃針、セーフティに関する全ての標準的な安全システムが含まれ、トリガーを引くことなく分解できるため、安全性が向上しています。
MRDモデル
MRD(ミニレッドドットサイト)バージョンにはFN特許取得済みの光学マウントシステム”FN Low-ProfileOptics-MountingSystem™が搭載されており、対応するマイクロサイトなど光学機器が装着できます。