2019年から無許可離隊(AWOL)して、脱走兵扱いだった米海軍特殊部隊ネイビーシールズの元隊員が、先週、ウクライナで戦死していたことを米海軍関係者が明らかにした。
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CBCニュースによれば、ウクライナで外国人義勇兵として参戦していたダニエル・W・スウィフト氏(35)はウクライナ東部の激戦地バフムトで対人地雷によって負傷、ドニプロに運ばれ手当てを受けるも1月18日に亡くなった。ウクライナで犠牲になった米国人義勇兵は彼で8人目になる。
スウィフト氏は2005年に海軍に入隊し、2007年に海軍特殊部隊Navy Sealsに配属された。その後、イラクやアフガニスタンで作戦に参加し、いくつかのメダルも授与されている。2014年1月に自らの意志で除隊するも、2015年に再入隊、その1年後にシールズに再配備された。しかし、2019年3月11日に彼は隊を無許可離隊(AWOL)する。いわゆる脱走兵だ。それをうけ、海軍特殊司令部は彼のシール隊員の資格をはく奪する。彼は脱走中の2020年に「The Fall of a Man」という本を書いており、それによれば彼は20歳で父親になり、4人の子供がいる。30歳になるまでにシール隊員としてイラク、アフガニスタン、イエメンに計5回派遣されたと書いている。彼がどういった経緯と方法でウクライナに渡って義勇軍に入隊したかは不明だ。アメリカでは約6000人がウクライナ義勇兵に志願したが約半分が軍務経験の不足や前科の有無などを理由に拒否されている。彼は未だに海軍では脱走兵扱いだった。
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Source
AWOL Navy SEAL Daniel Swift killed in Ukraine, official says