
フランス空軍のミラージュ2000-5F戦闘機が最近、イエメン上空でフーシ派のシャヘド型無人機約10機を撃墜し、無人機の脅威に対し、防空能力を示した事が分かった。同機は2月初めにウクライナ空軍に納入された事が明らかにされており、この戦果を受けて期待が高まっている。
ウクライナの軍事メディア”ミリタルヌイ”によると、フランス空軍宇宙軍参謀総長ジェローム・ベランジェ将軍は、フランス空軍のミラージュ2000-5F戦闘機が最近の任務でイエメン上空をパトロール中にイランが支援する同国の反政府武装組織フーシ派が運用するシャヘド型無人機約10機を撃墜することに成功したことを事を明らかにした。
攻撃はMICA空対空ミサイルによって行われ、フランス軍はシャヘド型無人機を撃墜する映像を公開している。映像では、精度、迅速な対応、空中の脅威を正確に無力化する能力が強調されており、無人機・ドローンが関与する戦闘シナリオでは非常に貴重な資産となっている。
シャヘド型無人機の一つで自爆ドローンの「Shahed-136」はイランからロシアに供与され、今ではロシア国内でライセンス生産され、ウクライナへの遠距離攻撃の主力兵器として利用されている。そして、ミラージュ2000-5F戦闘機は2月初めにフランスからウクライナに最初の機体が納入された事が発表されている。今回、シャヘド型ドローンに対し、ミラージュ2000-5Fが高い防空能力を示した意味は大きく、ベランジェ将軍は、ミラージュ2000-5Fの役割の重要性を強調し、「ウクライナ軍はフランスから譲渡された最初のミラージュ2000-5戦闘機を受け取った。これらのジェット機はウクライナの防衛に直接的な役割を果たすだろう」と述べている。イエメンでのミラージュ2000の成功は、ウクライナへの配備の前兆と見られており、ウクライナではロシア製とイラン製の無人機による同様の脅威に直面することになる。