将来の戦場は空中給油機もステルスが必要!スカンクワークス、ステルス空中給油機のコンセプトを公開!

アメリカの軍需企業ロッキード・マーティン社の研究開発部門である「Skunk Works(スカンクワークス)」は、KC-46およびKC-135空中給油機の代替を目指す次世代空中給油システム計画のための概念的なステルス空中給油機のコンセプトを公開した。

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ロッキード・マーティン社の研究開発部門であるスカンクワークスは、「ステルス空中給油機」のコンセプトイラストを公開した。これは米空軍が数年前から検討を開始している「次世代空中給油システム計画」の中の「ステルス空中給油機(KC-Z)」に向けたものであり、今回のスカンクワークスの発表は既にコンセプトを発表しているボーイング社に対抗するものである。

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空中給油機もステルス化が必要

空軍は、ステルス戦闘機のF-35ライトニングII、F-22ラプター、ステルス爆撃機のB-2スピリット、B-21 レイダーなどの航空機に随伴して給油できる給油機を望んでいる。非ステルス機である空中給油機はこれらステルス機の編隊に随伴できなく、また、運動性能も低く、無防備な給油機は敵の攻撃を避けるため、後方に控える必要がある。しかし、敵対するロシア、中国のレーダー、ミサイル技術は近年大幅に進化。ロシアの第5世代戦闘機Su-57に搭載されているAESAレーダー「ベルカ」は最大400kmの標的を検知、捕捉するとされ、空対空ミサイルのKh-37Mの最大射程は400kmとされる。中国の第5世代戦闘機J-20のAESAレーダーも検知距離が300kmとされており、空対空ミサイルのPL-15の最大射程は300kmとされている。中国は射程400km以上のPL-17も開発中だ。ロシアのKh-37Mはウクライナ軍のMig-29戦闘機を撃墜している。性能はともかく長距離空対空ミサイルの射程についてはロシア・中国が先行している。脅威はもちろん、戦闘機だけではなく海上、地上からの攻撃もありえる。これらの攻撃を避けるため、空中給油機は大分後方に控える必要があり、今後、更に作戦領域が限定される可能性がある。

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F-35、F-22の後続能力は決して低くはないが、ステルス機であるため、F-15やF-16、機体外部に取り付ける追加の燃料タンク「増槽(ぞうそう)」を取り付けることができないので、航続距離を延ばすことができない。また、対中国、東シナ海で紛争を想定した場合、戦場は広大な海域になる。空母に搭載不可能な空中給油機の運用自体も制限される。ただ、その点に関しては米海軍は空母発着艦可能な無人給油機MQ-25ステングレイの採用を決定している。アメリカ空軍は「KC-X」「KC-Y」「KC-Z」と3段階の空中給油機プログラムを進行しており、KC-Xではボーイング社の767型機をベースにしたKC-46が採用されている。ロッキードマーティン社はKC-Y向けにヨーロッパのエアバス社のA330 MRTTをベースにした「LMXT」を開発中だ。

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