複数のメディアの報道によるとロスグヴァルディヤと呼ばれるロシア国家親衛隊の副長官ローマ・ガブリロフ将軍が木曜にロシア連邦保安局(FSB)によって逮捕されました。
The reason for the detention is unclear: per one source he was detained by FSB’s military counter-intelligence department over “leaks of military info that led to loss of life”, while two others say it was “wasteful squandering of fuel”, ahem. pic.twitter.com/UynQuWv8sr
— Christo Grozev (@christogrozev) March 17, 2022
ロシアのメディアは年功序列に伴う辞任と報じていますが、海外メディアやSNSでは逮捕、拘束されたと報じています。辞任の理由は報道されていません。逮捕の理由もまだ確かな情報はありませんが、「人命の損失につながった軍事情報の漏洩」または「燃料の無駄な浪費」が理由と伝えられています。これらについては元国家親衛隊の下院情報政策・IT委員会のアレクサンダー・キンシュテイン委員長が否定していますが、将軍は45歳とまだ若く、あと最大20年は任期に就くことができます。
国内治安部隊であるはずの国家親衛隊はウクライナ侵攻時の最初の部隊に加わっており、ガブリロフ将軍はその際、親衛隊の陣頭指揮を執っていました。親衛隊はチェルノブイリ原発、ジャポリージャ原発の攻略戦に参加、親衛隊は原発を占領し、その後も警備を行っていると報告されています。逮捕されたということは将軍はどこかのタイミングで解任されていたものと思われます。3月11日はロシア諜報機関FSBの外国諜報部門のトップが侵攻失敗の責任を着せられ拘束されており、ガブリロフ将軍も侵攻計画失敗の責を背負われたのかもしれません。
セルゲイ・ベセダ准将(Photo depo.ua)ロシアの諜報機関で連邦保安庁(FSB)の外交諜報部門のトップとその部下が拘束・軟禁されたと複数の海外メディアが報じた。理由はウクライナが侵略に激しく抵抗する可能性があることをプーチ[…]
ロシア国家親衛隊とは
ロシア国家親衛隊は2016年にプーチン大統領によって創設された比較的新しい組織になります。ロシア連邦軍とは異なる準軍事組織になり、国内の治安維持を目的とした国境警備隊、銃規制、組織犯罪対策、対テロ作戦、治安維持および国家施設の警備を担う組織です。
ガヴリロフ将軍は2021年夏に国家親衛隊の主要な治安部門の長となりました。以前はロシア連邦警護庁(FSO)の大統領警備隊で勤務し、1997年から2017年にかけてボリス・エリツィン、ウラジーミル・プーチン、ドミトリー・メドベージェフと歴代の大統領の警護を行ってきました。親衛隊での新しい役職では内部安全保障局(GUSB)を率い、親衛隊内の上級将校に対する一連のチェックを行い、10人以上の将軍と大佐を辞任と逮捕に追い込み、 「掃除人」 と呼ばれていました。
Source
https://lenta.ru/news/2022/03/18/gavrilovv/
https://www.theweek.co.uk/news/world-news/956143/is-vladimir-putin-power-collapsing-stalled-invasion