相手がナイフを取り出してきたらあなたはどうする。ナイフの攻撃が及ばないよう、間合いをとったり、斬撃を防ぐため何かを盾にするだろう。しかし、ナイフと思った物が実は銃だったら?
ナイフ形の仕込み銃
仕込み銃といえば、見た目は傘や杖と一見銃器のように見えない物に仕込まれた隠し武器になる。杖や傘はその大きさと形状から銃の機能を取り込みやすく昔からスパイ武器として作られていた。GRID社が開発した仕込み銃「The Global Research And Development (G.R.A.D.) MB16F」こと”GRAD KNIFE GUN”は刃渡り16㎝のナイフに銃機能を仕込んだガンナイフになる。
銃器機能は全て柄の部分に収納されており、バレルは短く僅か1.75インチ(44㎜)しかない。口径も小さく、22口径の5.6×15㎜、.22ロングライフル弾を使用する。銃口はナイフのブレードの逆側のヒルトと部分にある。引き金がは柄の中央部分のボタンを押すと登場する。引き金は引くというより、押し込む形になり、引き金をオストブレードの背に沿って弾丸は発射される。狙う時は相手に歯の先端を向けるようになる。
形状からして一見一発しか撃てないように見えるが、ナイフの柄の部分を開けると中にはリボルバーのシリンダーが。なんと他のリボルバー拳銃と同様に6発も装填できるのだ。柄のボタンを押せば簡単に開くので弾が尽ければリロードもできる。
メイン武器としては使えない
そもそもナイフはメインウェポンというより、銃を持った上での補助的な武器や道具としての位置づけが強い。このナイフガンは銃の機能こそ付いているがあくまでナイフがメインになり、銃は補助的な機能になる。また、いくら6発撃てるからといって、銃を持つ者を相手に撃ち合いすることは好ましくない。小さな口径と短いバレルは威力と射程に乏しく、照準機器の類は一切ついていないので中距離以上で相手に狙いも定めることは難しい。確実に当てるにはナイフの間合いぐらいまで近づく必要があり、あくまで、他の仕込み銃と同様に相手を油断させた上で使う銃機能になる。