ロシア兵の戦死者の半数は適切な応急処置、治療がなされなかったせい

ロシア兵の戦死者の半数は適切な応急処置、治療がなされなかったせい
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ロシアのカラシニコフの戦術医学訓練センター(UTsTM)の責任者であるアルテム・カトゥリンは公営メディアのRIAのインタビューに対し、「特別軍事作戦(SVO)地域での戦死者の半数以上は生命を脅かす怪我によるものではなかった、(四股の切断の)30%は適切な止血が施されなかったことが理由」と述べました。

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多くのロシア兵が戦場で亡くなっていますが、アルテム・カトゥリンによれば、その半数以上は即死や致命傷によるものではなく、適切な応急処置と治療を受ければ命は助かっており、適切な止血を行っていれば、手足を切断することも無かったと述べています。それはつまり、未熟な兵と応急処置に対する訓練不足、処置のためファースト・エイドキットの不足と、負傷者の搬送体制が無かったことが理由として挙げられます。

Oxford Academicの発表によると事故、戦場での負傷に関わらず、外傷性による死因の35~40%が出血死によるものです。負傷した際は素早い止血と早急な輸血が生死を分けます。しかし、ロシア兵の応急処置キットは古く、ソビエト時代に作られたと思われる包帯と簡易的な止血バンドといった最低限の物しか付与されておらず、多くの兵が現代的な救急キットを持ち合わせていないことは確認されています。また、動員兵が招集された際、訓練教官が集まった兵に「銃で撃たれたら銃創にタンポンを詰めて止血しろ」と言っている様子が撮影されており、上級兵でさえも応急処置の知識、訓練が不足していることが伺えます。例え止血できたとしても、輸血は必要であり、長時間止血すれば手足が壊死してしまうので、早急に後方に搬送し、治療が必要です。しかし、ロシア軍はこの搬送体制も整備されていないとされています。侵攻する側のロシア軍ではありますが、ウクライナとは陸続きであり、現在は国境に近い東部で戦闘を行っており、決して兵站ルートが長いわけではありませんが、拠点から50km離れると補給が困窮すると言われています。

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それに対し、ウクライナ軍はロシアによる侵攻前から、アメリカ及び西側から軍事医学を学んでおり、米軍が定める”戦術戦闘死傷者ケア(TCCC)”の訓練を受けています。TCCCは出血の処置に重点を置いており、止血帯、包帯、およびクランプをいつ使って失血を食い止めるかを学びます。ウクライナ軍には西側から提供された現代的な応急処置キットが配備されており、止血帯には米軍の標準装備であるC-A-Tを使用しています。また、米軍同様に負傷者を早急に治療可能な後方に移送する体制も可能な限り作っており、手術台を搭載した移動可能な医療バスを作っています。また、多くの兵が近代的なヘルメットとボディアーマーを装備。負傷時の致命傷を可能な限り避けています。適切な応急処置と素早い治療は兵士の生存率を上げ、治療後、また戦線に戻ることができます。

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Source

Medic Katulin explained the reasons for the death of Russian servicemen in the special operation zone | The Eastern Herald

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