F-35A増産へ!ドイツのラインメタル社がトルコの代わりに400機を生産

F-35A増産へ!ドイツのラインメタル社がトルコの代わりに400機を生産
🄫northrop grumman

ドイツの軍需企業ラインメタル社はアメリカのノースロップ・グラマン社およびロッキード・マーティン社とのパートーナーシップの元、ドイツ国内に新たにF-35A戦闘機の組み立て工場を建設、400機の胴体部分を生産することが分かった。これは今年2月に三社間で覚書に署名した同意に基づくものだ。

sponser
中国が物干台サイズの小型の対ステルスレーダーを開発
USAF

ラインメタル社は4日のプレスリリースで世界最高性能の戦闘機であるF-35AライトニングIIの胴体部分を生産するため、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)のクレーフェ地区にあるヴェーツェに超近代的な工場を建設する計画を発表。新工場ではドイツや他の友好国の空軍向けに少なくとも400機のF-35A胴体部分を生産する予定だ。生産は2025年に開始される。

F-35の共同開発参加国には機体のサプライチェーンに参加する権利があり、胴体部分の生産にはトルコがその一部を担う予定だった。しかし、NATO加盟国でありながら、アメリカの反対も押し切ってロシアのS-400防空ミサイルシステムを購入。F-35のステルス技術に関する機密が漏洩する懸念があるとして、2019年にトルコをF-35の開発計画から外し、F-35のトルコへの売却及び、トルコが一部を担うはずだった胴体部分の生産担当からも外した。現在、胴体部分はノースロップグラマンが担っている。しかし、トルコが外れたことで計画通りの機体数が生産できていない。F-35は、フル量産ベースで年間175機を生産する予定だったが、生産数は最大年間156機に留まっている。ノースロップグラマンの胴体の生産量がそれが限界だからだ。とはいえ、これもまだ未達の数であり、2023年に初めて達成する予定だ。現状、ノースロップ・グラマン社とロッキード・マーティン社はF-35の年間生産目標を156機に設定している。今回、胴体の生産にラインメタルが加わることで、2025年以降、生産数は更に増えることになる可能性があり、当初目標の175機に届くかもしれない。

sponser

ちなみに三菱重工がF-35の一部のパーツを生産しているが、あくまで航空自衛隊向けの機体に限定されており、ビジネス性は薄い。その点、ドイツは国内向け以外の機体も生産するので、よりビジネス色が高い。ドイツが購入する予定のF-35Aはわずか35機だ。残りの365機以上がF-35Aを導入する近隣諸国になる。ドイツは当初、F-35の導入を見送った経緯があるが、空軍の強い要望もあり、2022年12月の購入が承認された。その際、米国に購入の条件としてF-35のサプライチェーンへの参加を要求していたと報道もある。ドイツは35機のF-35Aの購入に83億ユーロ(1.2兆円)を投資するが、今回の400機分の胴体生産により、これらは相殺できるかもしれない。なお、ドイツ空軍の最初のF-35Aは2026年の納入を予定している。

sponser

Source

F-35 fuselage factory in Weeze | Rheinmetall

sponser
F-35A増産へ!ドイツのラインメタル社がトルコの代わりに400機を生産
フォローして最新情報をチェックしよう!