アフガニスタンの武器を狙うイランとワグナーグループ

アフガニスタンが電光石火でタリバンに制圧されたことで、米軍・アフガニスタン政府軍の武器が大量にタリバンの手に渡りました。これにより、タリバンは1990年代の前政権時代より、戦力がアップされたと目されています。しかし、米軍やNATOが恐れているのはタリバンの戦力アップではなく、別にあるといわれています。それはこれらの武器が闇市場に流れ、テロリストや敵対勢力に流れることです。

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米軍・アフガニスタン軍からタリバンの手渡ったと思わる武器・装備の全容

タリバンが政権を握ったことにより、アフガニスタンに居た外国人や海外企業も撤退。米軍に協力した多くのアフガン人技術者も国外に脱出したと思われます。海外からの援助が無くなり、アフガニスタン軍が解体した今、残された米軍・アフガン軍の武器をタリバンはそう長くは運用できないと目されています。修理・メンテナンスのためのパーツを得ることも難しいので、航空機やヘリ、車両はいずれ利用できなくります。しかし、それが海外の別の国、組織の手に渡れば別です。そして、それを狙っているのが、イランとロシアの民間軍事会社(PMC)ワグナーグループといわれています。

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米国兵器をリバースエンジニアリングするイラン

イラン空軍のF-5戦闘機(Photo IRIAF)

アフガニスタンの隣国イラン。長年、米国と対立しているイランですが、かつては友好国で米国からF-14、F5戦闘機やM60戦車、M109自走砲など購入し、米軍式の装備を揃えていました。しかし、1979年のイラン革命でイスラム原理主義政権が誕生したことで、米国との関係は悪化。以降、米国製だけでなく、西側の近代兵器の調達ができなくなっています。アフガニスタンに残された兵器は最新兵器といえないもののイランが米国製の近代兵器を手に入れる千載一遇のチャンスです。既に非公式情報ながらハンヴィーやMRAPがイランに運ばれたという情報がSNSにも上がっています。

イランならおそらく、UH-60ブラックホークヘリやA-20スーパーツカノ攻撃機も欲しがるでしょう。しかし、修理用のスペアパーツを調達できないというのはイランも条件は一緒です。だが、イランはこれまで米国製の武器をリバースエンジニアリングして運用、コピー製造してきた実績があります。イラン革命で米国の支援を受けれなくなったからといって、これまで購入してきた数十機の航空機、数百輌の車両を無駄にするわけにはいきません。そこでイランはこれらリバースエンジニアリングして独自に修理、メンテナンスするだけではなく、製造、バージョンアップまで行ってきました。2006年に米軍を退役したF-14トムキャット戦闘機を運用しているのはイラン空軍だけです。アフガニスタンとは違い、ものさえあれば、それを調査分析して、自分たちでメンテナンス、修理することができます。

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世界で暗躍するPMCワグナーグループ

ワグナーグループはロシア(登記上はロシアではない)の民間軍事会社(PMC)です。ウクライナ、リビア、スーダン、シリア、ベネズエラと紛争あるところに彼らあり、と世界中の紛争地域で活動しています。ロシア政府が関わっているされ、クレムリンの意向で動いているとされています。アフガニスタンにもワグナーの傭兵はいたとされ、タリバンを訓練していたという噂もあります。そんな彼らもアフガニスタンに残された米国製武器を狙っているとされます。ワグナーはPMCといえど、ヘリや戦闘機、戦車を保有するなど、小国の軍隊並みの兵器を揃えています。基本はロシア製ですが、そこに米国製のハンヴィーやブラックホークが加われば、PMCとしての箔が付き、より正規軍のように見えます。また、ワグナーは表に出ない裏の仕事を多数こなしているとされ、米国製の武器を使うことで、西側の組織に偽装することもできます。ワグナーは兵器の修理やメンテナンスを行う技術者を抱えており、かつ、ロシア政府の支援もあるため、一世代前のハンヴィーやブラックホークの修理は難しいことではありません。

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ロシアの代理戦争をする最恐PMC:ワグナーグループとは

タリバンはいずれ使えなくなる米国製武器を保有し続けるよりも、最低限だけ残し、他は売却、得た資金で中国やロシアといった今後、支援を受けることができる国の兵器購入に充てるかもしれません。

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Source
https://nationalinterest.org/feature/iran-benefit-us-equipment-military-left-afghanistan-193272
https://baomoi.com/anh-lo-ngai-vu-khi-nato-tai-afghanistan-roi-vao-tay-linh-danh-thue-nga/c/40114312.epi

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