アイアンドームが自軍のF-15をロックオン！直前に自爆して撃墜回避

イスラエルの防空システム「Iron Dome（アイアンドーム）」が味方軍機であるイスラエル空軍のF-15をロックオンして、あわや撃墜していたかもしれない出来事があったことが明らかになった。

WATCH as the Iron Dome Aerial Defense System intercepts rockets over southern Israel: pic.twitter.com/xUz3bMuTzz

— Israel Defense Forces (@IDF) May 12, 2021

The Time of israelの報道によるとイスラエル空軍（IAF）は今年5月に起きたイスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの間の紛争中において、パレスチナから撃ち込まれるロケット弾を迎撃するために配備されたアイアンドームが誤ってIAFのF-15戦闘機をロックオンして発射され、衝突しかけたことを認めた。報告書によるとアイアンドームから放たれた誘導ミサイルはF-15を追尾、しかし、F-15に当たる直前にアイアンドームのオペレーターがミサイルを自爆させ、最悪の事態を回避した。しかし、自爆は本当ギリギリだったようで、自爆したミサイルの破片がF-15に当たっている。機体の損傷の有無は不明だがパイロットに怪我は無かった。この紛争では、アイアンドームは他にも自軍のドローンを撃墜する事故を起こしている。イスラエル軍はアイアンドームが敵味方、民間機の識別をエラーなしで実行できると謳っており、紛争中もイスラエル上空の空域を民間機に開放していたが、この2つの事故でその信頼性は揺らいでいる。

アイアンドームはレーダーとミサイルランチャー構成された防空システムでレーダー1基につき、ミサイルランチャーは最大4基まで配置可能で、アイアンドーム1セットに付き最大80発の標的に対応できる。イスラエル軍の発表では命中率の実績は85～90％と非常に高く、実績ベースでは世界で最も優れた防空システムになる。

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