イスラエルはレバノンからの脅威を監視するために偵察気球Sky Dewを打ち上げます

イスラエルはレバノンからの脅威を監視するために偵察気球Sky Dewを打ち上げます
Photo IAF

イスラエル空軍は3日水曜に、レバノンと接する北の国境地帯での脅威に取り組むために、巨大な偵察気球「Sky Dew(スカイ・デュー)」の打ち上げを行う準備をしていることを発表しました。その巨大さから、第一次大戦時の巨大気球「ツェッペリン」に形容されています。

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イスラエルはレバノンから飛来するドローン、ミサイル、ロケットランチャーといった空からの脅威を監視する早期警戒システムとして「Sky Dew」と呼ばれる気球を北の国境地帯に打ち上げることを発表しました。 スカイ・デューはエアロスタット監視ソリューションの開発製造を専門とするアメリカの会社TCOMとイスラエルのミサイル防衛機構と米国のミサイル防衛局の協力により開発されました。「高可用性エアロスタットシステム(The High Availability Aerostat System)」、通称”HAAS”(ハース)と呼ばれる世界最大級の気球で、ハースには高度な検知システムと早期警戒システムといったセンサーシステムを搭載できるように設計されています。 

イスラエルにはアイアンドームダビド・スリングなど既に高度な防空レーダーシステムを配置していますが、スカイ・デューは遮蔽物が一切ない高高度でホバリングしながら監視するため検出範囲が広く、地上のセンサーを補完する形で、空中から侵入してくる長距離ミサイル、巡航ミサイル、ドローン、ロケットを早期に検知します。その範囲は不明ですが特別に設計された高架センサーが装備されています。スカイ・デュー自体に迎撃システムは無く、スカイ・デューが検知した飛翔体はアイアンドームなど他の防空システムが迎撃します。

スカイ・デューは飛行船にように見えますが、あくまで気球で、固定の場所で係留させる形で高高度にホバリングします。

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Source
https://www.timesofisrael.com/israel-prepares-to-launch-giant-missile-detecting-balloon-over-north/

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