米陸軍が命中を保証する射撃管制システムSMASHの採用を決定

命中が保証されないと撃てないスマートライフルを米軍が検証中
MARC ISRAEL SELLEM/THE JERUSALEM POST

米陸軍は検証を進めていた、SMART SHOOTERの射撃管制システム「SMASH」の採用を正式に決定したと発表した。

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SMASHとは

イスラエルのSmart Shooter社が開発したシステム「SMASH Fire Control System」は、兵士のライフルに取り付けることができる射撃管制光学機器(スコープ)だ。スコープはネットワークに繋がっており、シューターがスコープを覗き、狙いたいターゲットを捉えると、その情報がAIに送られターゲットが自動検出される。検出された標的はAIによって識別され、攻撃を行う際はスコープが標的を捉えて確実に命中できる状態ではないとトリガーを引いても弾丸は発射されない。スコープで捉え命中できるとAIが判断した時に初めて弾丸が発射される「ワンショット・ワンキル」を実現するシステムだ。

導入された目的としては対人というよりも対小型ドローンであり、対小型無人航空機システム(C-sUAS)の一つとして採用された。小型ドローンは安価で誰でも購入でき、カスタマイズも容易なため、テロリストなど武装組織による利用が増えている。偵察での利用の他、手榴弾や簡易爆弾を積んだ直接攻撃にも利用され、近年脅威が増している。これらの対応は急務であるが、素早く動くドローンを撃墜するのは凄腕のスナイパーでも難しい。それがSMASHを使う事で迅速かつ正確にドローンの排除が可能になる。

SMASHはC-sUASで選ばれた3つソリューションの一つだ。他にレーザーや電波によってドローンを撃墜するドローンバスターも採択されている。

SMASHを配備することで小隊全体を戦術ネットワークでつなぐことができ、高精度ミサイルターゲティングアルゴリズムと高度な電気光学処理機能を歩兵に導入することができる。今後、様々なシステムと統合化することも期待されている。

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https://www.army.mil/article/236713/army_announces_selection_of_interim_c_suas_systems

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