イスラエル軍、精密誘導迫撃砲弾「アイアン・スティング」をガザで初めて実戦投入

©Elbit Systems

イスラエル国防軍はガザ地区のハマスの拠点を攻撃するために精密誘導迫撃砲弾「Iron Sting(アイアン・スティング)」を初めて実戦に投入した様子を公開した。

sponser

イスラエル国防軍(IDF)の広報官ダニエル・ハガリ少将は22日、IDFがガザ地区のハマスのロケットランチャー拠点を攻撃するために「Iron Sting」を初めて実戦利用したことを映像付きで発表した。映像を見る限り、私たちが見慣れた迫撃砲の発射ではなく、まるでロケット弾、ミサイルを発射しているように見える。砲弾自体もロケット弾のような形状をしている。2つ目の映像では放たれた迫撃砲弾がピンポイントでハマスのロケットランチャーを破壊する様子が納められている。

sponser

Iron Sting

アイアン・スティングはイスラエルの軍需企業エルビット・システムズ社が開発した120mm誘導迫撃砲弾。IDFが使う120mm迫撃砲”Keshet”と”Hanit”で使用するために2010年代に開発が始まり、2022年からIDFの偵察小隊に配備されている。誘導弾とあるようにアイアン・スティングには誘導システムが搭載されている。従来の迫撃砲は照準器を用い、砲の仰角と左右角度を調節して照準を合わせる間接射撃で、初弾で正確に標的に着弾させることは難しく、着弾地点から都度修正して砲撃を行う。その点、アイアン・スティングにはレーザー誘導、GPS誘導装置が備わっているので、大まかな方向と射程内に収まっていれば、精密攻撃が可能になり、まさに針(Sting)の穴を通すような攻撃が可能だ。精密砲撃により二次被害を軽減し、都市部といった入り組んだ地形でもピンポイントで砲撃を行うことができる。砲弾は二重鉄筋コンクリートを貫通できる能力があり、イスラエルが想定するガザ地区といった市街地での戦闘が考慮されている。射程は1~12kmと通常の120mm迫撃砲弾と射程は変らない。

IDFはアイアン・スティングが地上戦に革命をもたらし、迫撃砲兵部隊に正確かつ効果的な火力をもたらすことになると述べている。

sponser
sponser
イスラエル軍、精密誘導迫撃砲弾「アイアン・スティング」をガザで初めて実戦投入
フォローして最新情報をチェックしよう!