AH-64アパッチ2機が空中衝突、先月のブラックホークに続き、事故が相次ぐ米陸軍はヘリを飛行停止に

AH-64アパッチ
AH-64(US Army)

アメリカ陸軍は最近相次ぐヘリコプターの衝突・墜落事故を受け、所属する航空機・パイロットに対し、重要な任務である場合を除いて、飛行禁止命令を出しました。

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米陸軍第11空挺師団によると、先日、27日木曜、同師団に所属する2機のAH-64アパッチ攻撃ヘリがアラスカ州フォートウェインライト上空で衝突し、3人が死亡、1人が負傷しました。2機は州内で戦闘訓練を受けて戻る途中でした。2機ともアラスカ州フォートウェインライトに拠点を置く第25航空連隊第1攻撃大隊に所属。AH-64は2人乗りであり、4名中3名が死亡したことになります。

HH-60ヘリコプター
HH-60(US Army)

先月3月29日には米陸軍第101空挺師団に所属するHH-60ブラックホークが2機が空中で衝突し、乗っていた9人が死亡するという事故が起きており、米陸軍は直近1カ月で12人の兵をヘリの事故で失っています。しかも、2つの事故は両方とも空中での自軍機同士の衝突事故によるものであり、事故の原因は調査中で、まだ軍からは発表はありませんが、操作ミスなど人的要因が考えられます。

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この2つの事故を受け、米陸軍は所属する全てのパイロットに対し、重要な任務である場合を除いて飛行禁止命令を出しました。その間に全てのパイロットは再度、講習と訓練を受ける必要があります。現役隊員の場合、訓練期間は5月1日から5日間にかけて行われ、陸軍州兵と予備役隊員は5月31日までに訓練を完了する必要があります。陸軍は声明で「この処置により、重要な任務に就くパイロットを除くすべての陸軍飛行士は、必要な訓練を完了するまで飛行できない」と述べました。米陸軍には現役、予備役、州兵を含め14,000人のパイロットがいます。

日本でも先日、宮古島で自衛隊幹部を乗せたUH-60JAヘリが墜落しており、ヘリの事故が多発しています。

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Source

US Army grounds aviators for training after fatal Alaska crash : The Tribune India

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AH-64アパッチ2機が空中衝突、先月のブラックホークに続き、事故が相次ぐ米陸軍はヘリを飛行停止に
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