イタリア陸軍が次期狙撃銃としてVictrix社のScorpioを選択

イタリア陸軍が次期狙撃銃としてVictrix社のScorpioを選択
Photo Victrix

イタリア陸軍は現在使用しているSako TRG 42スナイパーライフルに代わる次期主力狙撃銃としてVictrix Armamentsの”Scorpio Vスナイパーライフル”を選択しました。

このライフルはすでにパラシュート部隊、アルパイン部隊、ラグナリ水陸両用戦闘部隊、イタリア海軍特殊部隊 (Incursori Operational Group) などいくつかの部隊に配備されていますが、今回の採用は通常の部隊にも、この狙撃銃が採用され、イタリア陸軍の主力狙撃銃となることです。

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Victrix Armamentsとは

Victrix Armaments
Photo Victrix

まず、この聞きなれないVictrix Armaments(ヴィクトリックス・アーマメンツ)ですが、イタリアの老舗銃メーカーBeretta(ベレッタ)社が2017年から展開するブランドの一つになります。もともとは同国内の”Rottigni Officina Meccanica”が展開していたブランドになり、 Rottigniから「Victrix」ブランドを買収することで、ベレッタ社は狙撃銃市場にも参入、拳銃、小銃を含め銃器をすべて網羅することになります。Rottigni Officina Meccanicaはブランドを一部買戻し、軍・法執行機関向けはベレッタ社が、民間向けは同社が手掛けています。 Victrixのライフルはイタリア軍、インド軍で採用されています。

Scorpio Vスナイパーライフル

Scorpio Vスナイパーライフル
Photo Victrix

Victrix Armamentは軍・法執行機関向けにいくつかの狙撃銃を開発・提供していますが、今回、イタリア陸軍が採用を決めたのは パラシュート部隊、アルパイン部隊で既に採用実績があり、信頼できるScorpio Vスナイパーライフルを選択。 Scorpio Vには”.338 Lapua Magnum”、”.300 Win. Magnum”、”.300 Norma Magnum”の3つの口径のモデルがあり、イタリア陸軍は最も威力の高い ”.338 Lapua Magnum”を選択。その有効射程は最大2000mになります。 バレル長は26インチ(66cm)と22インチ(56cm)の2つのモデルがあり、重量は26インチで6.7kg、22インチで6.4kgです。

Scorpio Vスナイパーライフル
Photo Victrix

Scorpio Vは精巧なボルトアクションライフルになり、7発装填のボックスマガジンを使用。ストックはスケルトンで折り畳み式、バットストックとチークパッドは調整可能。全長は26インチモデルで1250mm、ストックを折りたたんだ状態で1004mmです。

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トリガーの前には持ち運び用のキャリングハンドル。上部レールには20MOAのピカティニーレール、ハンドガードにはM-lokと拡張性も申し分ありません。銃口にはフロントマズルブレーキが搭載され、サプレッサーの装着も可能です。

古くなったSako TRG42

Sako TRG42

現在、イタリア陸軍はフィンランドのSako社のTRG42を使用しています。 TRG42は世界的に評価の高い狙撃銃で、Scorpio V同様、ボルトアクション式で.338 Lapua Magnumモデルもあり、装弾数は5発、重量は6kgと機能的にはScorpio Vとさほど遜色ありませんが、有効射程は1500mと劣ります。そもそもTRG42は1980年代に開発されたものであり、性能的には陳腐化しています。Sako社は2018年に改良版のTRG42A1を出していますが、イタリア軍は国産のScorpio Vを選択しました。配備当初はTRG42と併用して運用されますが、数年かけて、すべてScorpio Vに置き換えられる予定です。

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Source
https://www.defensa.com/otan-y-europa/scorpio-rifle-alta-precision-para-fuerzas-armadas-italianas

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