ロシアの銃器メーカーカラシニコフ社は新しい6.02×41mm口径弾の開発を発表した。トゥーラ弾薬工場によって設計された弾薬は、防弾性能が向上する中、優れた貫通能力を提供するために開発された。
カラシニコフ・ウェポンの報道によれば、2023年12月12日、ロシア連邦知的財産局は特許「RU 2809501 C1」を登録した。この特許にはカラシニコフと協力してトゥーラ弾薬工場で開発された「貫通力が向上した小型武器弾薬」が記載されており、この特許は新しい開発された中間弾薬「6.02x41mm口径弾」 と指定された。この弾薬の開発に関連して、カラシニコフ社は、この新しい口径に合わせてAK-12をベースに特別に開発されたAK-22自動小銃と7.62x54mm仕様の半自動狙撃銃SVChを改良した「ミニSVCh」を開発している。
ロシアのライフル標準弾である5.45×39mm弾と7.62×39mm弾の弾丸は発射から500mの距離で約500ジュールの運動エネルギーを保持しているが、6.02×41mm弾の6.7g弾丸の場合、発射から900mの距離で500ジュールの運動エネルギーを保持していることが確認されており、これは5.45/7.62mm口径の性能を大幅に上回っている。長距離での貫通効果が増加、長距離での殺傷能力の増加は現代の戦場では大きな利点となる。
アメリカは6.8mm弾を採用
新しい口径弾薬の開発はアメリカ陸軍が新しく採用した6.8×51mm弾に対抗するものと考えられる。小銃の標準弾薬は長らく、西側の5.56×45mm、東側の5.45×39mmが担ってきたが、兵器や光学機器の発達により、交戦距離が長くなった上に、個人防護装備の発展に伴い、殺傷能力の不足といった課題に直面していた。
そこで、アメリカは新しい口径6.8×51mm口径弾を開発。これは西側のもう一つのライフル標準弾7.62mmよりも口径は小さいが範囲、精度、および殺傷能力は7.62mmを上回っており、長距離での殺傷能力、短い反跳衝撃、大幅な弾道の改善、運用効率の向上を実現している。この口径を採用したアメリカ陸軍の次世代分隊火器(NGSW)であるM5ライフルとM250ライトマシンガンは今年から配備が始まっている。
US Armyアメリカ陸軍は2024年度の予算請求で次世代分隊兵器 (NGSW)であるM5ライフルとM250軽機関銃を計18,000挺を調達する3億3,100万ドルの予算を要求。2024年初めからNGSWの本格的な導入が始まります[…]
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https://www.kalashnikov.ru/shestyorke-byt-novyj-rossijskij-patron-6-02-41/