マレーシアで10月、同国男性が公共の場でイスラエルの国旗を許可なく掲げたという理由で逮捕された。11月30日に下された判決では、6か月の懲役と500リンギット(日本円で約15000円)の罰金が言い渡された。
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ストレーツ・タイムズ紙によると、30歳のハルマ・ズルフィカ・デラマン被告は、10月19日午後1時、ブキッ・パユンの自動車用品店を訪れ、無許可でイスラエル国旗を掲げた。そして彼は1949年に制定された国章(表示規制)法に基づいて逮捕、起訴された。同法の第3条第 1 項には、「何人も公共の場、または学校内で国章を掲示してはならない」と規定されている。有罪判決を受けた場合、最長6か月の懲役または最高500リンギットの罰金、またはその両方が科せられる。
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この法律はイスラエル国旗以外に適用されるが、そもそもマレーシアはイスラエルと国交を結んでおらず、国とも認めていない。イスラエルとは呼ばず、あの一帯をパレスチナと呼称するなど仲が悪い。イスラム教を国教とするマレーシアは2007年、エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地アルアクサ・モスク周辺の工事を巡り、イスラエルと対立し、工事を中止するよう求めたがイスラエルがそれに応じなかったため、イスラム諸国会議機構(OIC)の加盟国とイスラエルの国交断絶を主導している。また、2019年にはシオニスト政権イスラエルの国籍を持つスポーツ選手に対し、国際大会の出場を目的としたマレーシアへの入国を許可しないという異例の措置を出している。
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