宇宙の「Guardians(ガーディアンズ)」と聞くとあなたは何を思い浮かべる?筆者はMARVELのスーパーヒーロー映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を思い浮かべる。銀河の”守護者(ガーディアン)”として宇宙の存亡をかけた戦いに挑む彼らと同じ名がアメリカ宇宙軍にも付けられた。
[adcode]米軍は2019年8月29日、特殊作戦軍、サイバー軍などに続く11番目の統合軍として新たに宇宙領域での任務を統括する「宇宙軍」を発足させた(12月に軍に格上げ)。主な任務は人工衛星の運用や宇宙空間での偵察・監[…]
設立から一周年のパーティで発表
2019年12月に正式発足したアメリカ宇宙軍。宇宙軍は2019年12月20日にトランプ大統領が署名し、それまでの統合軍から陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に続く第6軍に格上げされた。設立から一年経つ2020年12月20日の一周年記念パーティーで宇宙軍の正式な呼び名を「Guardians(ガーディアンズ)」にすると、副大統領のマイク・ペンスが発表。「軍人、水兵、空軍兵、海兵隊員、そしてガーディアンは、これからも何世代にもわたって我が国を守っていくでしょう。」と式典で副大統領は述べた。宇宙軍の公式ツイッターもガーディアンと綴られた画像を投稿し、以下のように綴っている。
今日、宇宙の専門家や一般の人々を巻き込んだ1年間のプロセスを経て何百もの提案やリサーチを生み出された。私たちはついに、私たちを知ることになる名前”ガーディアンズ”を皆さんと共有することができます。
Today, after a yearlong process that produced hundreds of submissions and research involving space professionals and members of the general public, we can finally share with you the name by which we will be known: Guardians. pic.twitter.com/Tmlff4LKW6
— United States Space Force (@SpaceForceDoD) December 18, 2020
映画から取った?
しかし、この名前が発表された後、多くのSFファン間では「ガーディアンという名前は2014年公開の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を彷彿とさせる」という声がネット上に多数上がった。宇宙を部隊に銀河の平和を守る彼らに宇宙軍を照らし合わせたのだろうが、評判はあまり良くないようだ。
Fuck this. You people are Spacemen and you cannot fight it. https://t.co/a8UADHJl8h
— Spencer Ackerman (@attackerman) December 18, 2020
なぜなら、このように宇宙を舞台にした作品を思わせるのは今回が初めてではない。今年1月に発表された宇宙軍のエンブレムは『スター・トレック』のエンブレムに酷似しており、盗用疑惑まで持ち上がった。
宇宙という人類にとって未知の空間はどうしても映画やアニメといった空想が先行してしまい、それに影響されるのは仕方のない事なのかもしれない。