Mig-31が極超音速ミサイル「キンジャール」を誤ってロシア国内に落下させる

ロシアはなぜ?極超音速ミサイルKh-47M2 キンジャールを使ったのか
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ウクライナを攻撃するため武装して離陸したロシア空軍の戦闘機Mig‐31が、その道中に誤って搭載していた極超音速ミサイル「Kh-47M2 Kinzhal(キンジャール)」をロシア領内に落下させたと複数メディアが報じています。

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報道によれば、9月14日にウクライナ南東部の国境から約350km離れたスタヴロポリ市に正体不明の飛行体が墜落。消防隊が墜落現場に到着し、炎を消火しようとしたところ、爆発が発生。地元住民 4 人と消防士 1 人を含む 6 人が負傷しました。 地元メディアは当初、落下物はウクライナ軍がロシアのインフラを攻撃するために放ったTu-141 Strizh 偵察ドローンと報じます。Tu-141は偵察ドローンとはいっても1970年に運用が始まった古いモデルで現在では偵察ドローンとしては通用しません。ジェットエンジンを搭載し、音速に近い速度で飛行することもあり、ウクライナ軍では爆発物を搭載して弾道ミサイルのような使い方をしています。

だが、落下物の残骸にTu-141の面影はなく、ウクライナ側も否定。映像と画像を見たTwitterユーザーたちはウイングレットとブースターの分離メカニズムからロシア軍の極超音速ミサイル「キンジャール」であると指摘。発射時におそらくミサイルのブースターまたは空力カバーが、ミサイルから分離しなかった推測しています。

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極超音速ミサイル「キンジャール」とは

極超音速ミサイルの「Kh-47M2 キンジャール」は2017年末からロシア軍に配備が始まります。航空機搭載型の兵器で要撃・局地戦闘機であるMig-31や爆撃機Tu-22M3に搭載、空中から発射されます。一般的に極超音速兵器は音速の5倍、マッハ5以上の速度で飛ぶ飛翔体の事を指しますが、キンジャールの最大飛行速度はマッハ10~13とされています。航空機の飛行範囲も含んだ攻撃範囲は2000~3000km。核弾頭も搭載できます。ウクライナ侵攻においては3月19日と20日に初めて「キンジャール」を使用したことをロシア国防省が発表。これが世界初の極超音速ミサイルの実戦投入になります。キンジャールの在庫は9月時点で40発未満とされており、精密部品のほとんどを西側に頼っている同ミサイルの生産は滞っているとされます。

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Source

https://www.newsweek.com/russia-ukraine-missile-stavropol-1743351

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