Netflix、映画『西部戦線異状なし』リメイク版の予告編を公開

Netflix、映画『西部戦線異状なし』リメイク版の予告編を公開
©Netflix

Netflix(ネットフリックス)は現在、製作中の映画『西部戦線異状なし』(原題:All Quiet on the Western Front)のティーザー版予告編を9月6日に公開した。同映画は1930年にアメリカで公開され、第3回米国アカデミー賞最優秀作品賞、および最優秀監督賞を受賞した『西部戦線異状なし』(原題:All Quiet on the Western Front)のリメイク版になる。1979年にTV版としてリメイクされているが、映画版としては初であり、公開から90年以上の時を経てのリメイク作品となる。

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同作品はドイツの作家で退役軍人”エーリッヒ・マリア・レマルク”の小説に基づいており、自身もドイツ兵として第一次大戦に参戦した実体験をふまえて書いた反戦を訴えるフィクション小説で史上最高の戦争小説に数えられる作品。第一次世界大戦の敗戦国であるドイツ軍の若い兵士パウル・ボイメルの物語を描いているが、映画を製作したのは戦勝国側であるアメリカで、しかも戦後から12年しか立っていないタイミングでの公開と、当時では異色の作品であった。反戦的な彼の小説はナチスの台頭により、焚書対象になり、自身も迫害されることに。1939年に彼自身は米国に亡命したが、代わりに妹が処刑されている。

同小説は第一次世界大戦の塹壕戦、白兵戦、毒ガス、砲撃、野戦病院といった戦場の様子を兵士としての実際の体験と知識をもとにリアルに描いており、予告編を見る限り、今回のリメイク版では最新の映像技術でそれを見事に再現しているように見える。最初の作品はアメリカで製作されたこともありドイツ兵なのに英語をしゃべっていたが、リメイク版では晴れて全編ドイツ語となる。10月26日の公開予定。

愛国心に満ちた教師に説得され軍に志願するドイツ人学生パウル・ボイメルとその友人たちが戦争の残虐行為を目の当たりにする様子を描いており、英雄になることを夢見、名誉と誇りをもって戦場にやってきたパウルたちだが、戦争にあったのは死、恐怖、飢餓といった過酷な現実だった。

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