核の脅し!?世界最大のロシア原潜ベルゴロドが核魚雷ポセイドンの実験のため出港か

欧州メディアはNATOの情報として、ロシア海軍の世界最大の原子力潜水艦で核魚雷ポセイドン6発を搭載する”ベルゴロド”が北極圏の基地を離れたと報道、”ポセイドン”の実験を行うのでは警告している。

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ベルゴロドは今年7月に北方艦隊に就役したばかりのロシア海軍の最新鋭潜水艦で世界最大の大きさを誇る。100メガトン級の核魚雷「ポセイドン」6発を搭載し、世界を破滅させることができることから「終末の日の潜水艦」と呼ばれている。

イタリアの新聞 La Repubblica は10月2日、NATOの情報として、同艦が北極圏の基地を離れたと報じた。その理由が「ポセイドン」の初の実験の為とされており、事実であればベルゴロドにとっては就役後、初めての任務になる。

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大陸間魚雷ポセイドン

ポセイドンは原子炉を積んだ最大航続距離1万kmを誇る大陸間魚雷になる。最大100メガトンの核弾頭を搭載でき、沿岸部で爆発されば、海岸に500~600m級の津波と広範囲の放射能汚染を引き起こすとされている。しかし、ロシア側は搭載する核弾頭は2メガトンと言っている。ポセイドンは水深1000mを航行すると言われており、発射されれば、追跡は不可能とされている。

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ロシアの津波を起こす核魚雷「ポセイドン」
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核の脅し

NATOの機密情報報告書によればベルゴロドはロシアのノバヤ ゼムリヤ島沖のカラ海に向かう途中であり、その後、同海域にとどまり、ポセイドンの実験を行うのではとされている。ニューヨークポストによれば、米国科学者連盟の核情報プロジェクトのディレクターであるハンス・クリステンセン氏は、ポセイドンはまだ開発段階にあり、少なくとも今後数年間は運用されないと指摘しており、実験したとしても核原子炉、核弾頭の搭載はされないものかもしれないが、成功の有無に関係なく、核魚雷のポセイドンの発射実験を行ったという事実は西側に対して牽制になるだろう。

ロシアのプーチン大統領は9月21日の演説で改めて核の使用も辞さない「核の脅し」を西側に対し警告、そして、30日に一方的にウクライナの4州をロシアに併合することを宣言。自国領土と宣言することで核使用に踏み切る口実を作った。とはいえ、そう簡単にウクライナに核兵器は使えないので、核の脅しの現実味を与えるために今回の北極海での実験に踏み切る可能性はある。折しも、北朝鮮が日本列島を超える大陸間弾道ミサイルを発射したばかりだが、日本の報道を見れば、一定の警告の効果はあるかもしれない。

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Source

https://ricerca.repubblica.it/ricerca/repubblica?query=belgorod&view=repubblica&ref=HRHS

https://nypost.com/2022/10/03/putin-deploys-worlds-largest-submarine-nuclear-convoy/

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核魚雷6発を搭載するロシアの終末の日の潜水艦ベルゴロド
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