ポーランド空軍が航空機の墓場から5機のC-130H輸送機を購入。価格は非常にお得です

ポーランド空軍が航空機の墓場から5機のC-130H輸送機を購入。価格は非常にお得です
Photo US AirForce

ポーランド国防相によるとポーランド空軍は米国から5機のC-130H ハーキュリーズ輸送機の購入を決定しました。しかし、C-130Hに5機の在庫はなく、これから新たに製造するというわけでもありません。では、いったい、どうやって調達するのかというと、それはアリゾナのデビスモンサン空軍基地の「航空機墓地」にあるC-130Hを購入します。

デビスモンサン空軍基地はアリゾナ州ツーソンに位置するアメリカ空軍の基地になりますが、航空機の墓場としても知られており、乾燥した気候を利用して10㎢の敷地に米軍の過剰、または退役した機体約4000機を予備状態の形で保管する場所として利用されています。ここには現在、60機のC-130ハーキュリーズが保管されており、内20機がC-130Hになり、そこから5機を調達する形になります。

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価格が4分の1

この契約は過剰防衛物品(Excess DefenseArticles:EDA)と呼ばれるプログラムの一環です。米軍がもはや必要としない過剰防衛物品および兵器は同盟国、海外への販売、移送が許可されています。この契約、プログラムの利点は価格が安く、調達期間が短いことです。

今回の契約のC-130Hの価格は1430万ドル(15.5億円)です。通常の契約の見積り額は6000万ドル(65億円)になります。EDAのもと、ポーランド軍が支払う価格はオーバーホール、アップグレード、輸送費のコストのみです。約4分の1の価格で購入できるのでEDAは非常にお得です。

現在ポーランド空軍で使用されているC-130Eも同様に墓地にあった機体をEDAで購入しています。C-130Eは1962年4月から製造が始まり、1975年2月に製造が終了。ポーランド空軍はそれを2009年に5機を受け取っています。つまり、製造から50年近く経っても現役で活躍していることになります。今回ポーランド空軍が購入するC-130Hは、1985年に製造され、2017年に退役したものになり、退いてからまだ3年程しか経っておらず、状態は良好とされ、今後数十年に渡って運用されます。

既に改修工事は始まっており、機体のオーバーホールと部分的に新しい部品に交換、改良され、飛行に耐えられるように改修を行い、年内に1機目を納入、残りの4機も2024年にまでに完納を予定しています。

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Source
https://www.defence24.com/5-new-hercules-airlifters-for-poland-first-delivery-this-year-commentary

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