グロック19、SFP9よりも評価を受けたラモン・ピストル

グロック19、SFP9よりも評価を受けたラモン・ピストル
Photo EMTAN

スペインの国家憲兵隊であるGuardia Civil(グアルディア・シビルが新しい拳銃の調達契約を締結した。選ばれたのはイスラエルの銃器メーカーEMTAN(エムタン)社が開発製造するRamon(ラモン)ピストル。正直、初めて耳にした銃だが、ラモンはグロック19、SFP9といった名だたる銃と競争の上、選ばれた優れた銃になる。

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蒼々たるライバルを抑え最高評価

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スペイン内務省はグアルディア・シビルの新しい9x19mm拳銃を調達する入札に関し、イスラエルのエムタン社のラモン・ピストルを調達することに決定。総額250万ユーロの契約を締結し6000丁のラモンを3年にかけて調達する。今回の入札には世界中の法執行機関で人気のオーストリアのグロック19 Gen5、自衛隊も採用したドイツのヘッケラー&コッホ社のSFP9S、イタリアのベレッタ社のAPX Centurion、スロベニアのArex Defense社のDelta Gen2が参加。人気・実績のあるメーカー・銃との競争であったが、一連の厳格な技術テストの結果、ラモンピストルは40点満点中38点を獲得、グロック19は28点で2位、SFP9Sは22点で3位と2位以下に大差をつけて1位となり、 グアルディア・シビル の新しい9mm拳銃として採用が決定した。精度、操作性、快適性、人間工学の点で高得点をだした機能もさることながら価格も魅力的でSFP9Sは1丁あたり385ユーロ、グロック19が306ユーロなのに対し、ラモンは269ユーロとコストメリットも高かった。 グアルディア・シビルは現在、グロック19のGen3とGen4を装備しており、運用、メンテナンスコストを考えればグロック19Gen5の採用が一番スムーズと思られるがラモンピストルがそれ以上に優秀で、メリットあるという判断なのであろう。 EMTANの提案の中にイスラエルとスペインに拠点を構える民間軍事会社と連携して戦闘訓練を行う事も含まれていた。EMTANは他のヨーロッパ諸国での導入実績はあるが、スペインでの採用は初になる。他の国ではタイ警察が採用している。

ラモンピストル

ラモンピストル
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ラモンは9x19mmのストライカー式で、20,000ラウンドの耐久性テストと、NATOおよび米軍規格をクリアした拳銃だ。外観デザインはグロック19に似ており、ポリマー製のボディの重量は630g(マガジン無し)とグロック19Genの610gと遜色ない、全長は184mmとグロック19と1mm差でバレル長は102mmと緒だ。スライドの設計はグロック19と一緒でセーフティといった操作周りもほぼ一緒、コッキングの溝が若干斜めっているが、グロック19に慣れ親しんだ者であれば違和感なく使用できる。トリガーの重さは標準的なものとより軽い力で引けるクイックアクションの2種類がある。サプレッサーを取り付けることも可能。マガジンは15発と17発の2つになる。

エムタンはラモンの他にもM4をベースにしたアサルトライフル、SMGなどを数多く出している。

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Source
https://www.emtan.co.il/products/military-law-enforcement/ramon/ramon-73-detail.html
https://as.com/diarioas/2021/07/28/actualidad/1627463396_675872.html
https://www.infodefensa.com/es/2021/08/04/noticia-guardia-civil-adquiere-pistola-ramon-israeli-emtan.

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