ドイツ軍は風船を使って宣伝ビラをばら撒きました

ドイツ軍は気球を使って宣伝ビラをばら撒きました
Photo Die Bundeswehr in Sachsen

ドイツ連邦軍は2021年という時代に風船を使って、宣伝ビラ・チラシを撒くという戦法の演習を行いました。

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年に1度、行われているこの演習は、ヘリウムガスで満たされた気球に宣伝ビラを搭載して、上空からターゲット領域に撒くといったもので、この手法は冷戦時、東西における心理戦争の主要な方法であり、当時は専門の部隊もあったほどです。現在ではこれに最新技術を取り入れています。

GPSで風船の位置情報を確認
Photo Die Bundeswehr in Sachsen

最新の気象学とコンピューター計算により、風船を目標に誘導するめの打ち上げる場所とタイミングを設定するので高精度で適格な場所に風船を送ることができます。風船にはGPSが搭載され、位置、高度、そして風速は常に把握されています。ビラが搭載されているデバイスにはタイマーがあり、到着予想時間と一定の高度下でターゲット領域に風船が到着するとデバイスのトリガーが解除され、搭載されたビラが落下します。風船のペイロードは4kgで最大2000枚のビラを搭載することができます。

敵国に情報・宣伝のビラを撒くというのは気球・飛行機が戦場に登場した第一次大戦から使われている古い戦略戦法です。旧日本軍も第二次大戦時に「投降票」というビラを敵地に撒いたり、米軍は日本に「爆撃予告」とビラを撒いていました。近年でも韓国の脱北者支援活動家が北朝鮮に対し、金正恩政権を批判する宣伝ビラを風船を使ってばら撒いています。ロシア軍はちょっと先をいっており、ドローンなどを駆使して、一定の範囲の全てのスマートフォーンにショートメールを送ることを演習を行っています。

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