ロシア軍は8年間で30万着のRatnik戦闘スーツを受け取った

ロシア軍は8年間で30万着のRatnik戦闘スーツを受け取った
© 2020Rostec

ロシア防衛企業のRostec(ロステック)社はプレスリリースで過去8年間で、ロシア軍に約30万セットの戦闘装備「Ratnik(ラトニク)」を供給したと発表した。

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戦闘装備システムRatniK

左が歩兵用、右が乗員用 © 2020Rostec

ラトニクは2000年代後半に精密機械製造中央研究所(TsNIITochMash)によって開発、供給されてきた。ラトニクは兵士の身体的特徴と各自、実行される戦闘任務に適応させることを目的に開発され、司令官、狙撃兵、マシンガンナー、歩兵そして戦闘車両乗員と兵種に合わせて構成されている。

「Warrior(ウォリアー)」とも呼ばれるこの装備は、靴、衣類、武器から、保護、照準、観察、ターゲットの指定、通信手段まで、現代の戦闘を行うために必要な要素すべてが含まれており、その数は60を超える。あらゆる状況下で兵士に高効率と最大限の安全性を提供し、指揮官との継続的なコミュニケーションを提供する。

現在、提供されているのは第二世代

ラトニク ヘルメット
© 2020Rostec

現在、供給されているのは第2世代の「Ratnik-2」。ヘルメットは複合素材でできており、5メートルの距離からの9mmのピストル弾、地雷や手榴弾の破片から頭を保護し、この防御力を有するヘルメットとしては世界で最も軽いとされている。第二世代の防弾ベストは、10mの距離でAK47の7.62x39mm弾に耐えることができる。ベストは軽量のセラミックアーマーパネルをベースにしており重量は約7.8kg。ベストは素早く取り外し可能になっており、緊急時に直ぐに脱着が可能だ。保護装備は戦闘服、ゴーグル、ニーパッドも含まれている。ロシア軍の最新銃器であるAK-12、AK-15ASM Valにフィットするように設計されている。

パーソナルデバイス「Strelets」

通信とコミュケーションは無線とは別にタブレット型のパーソナルデバイス「Strelets」によって行われる。この機器からはテキストデータ、座標、写真、映像を送受信できる。指揮官はタブレット上ですべての兵士や戦車の位置を確認したり、作戦の指示や変更、敵の位置に関するデータを受信したりすることができる。連続通信で12時間使用でき、これらの通信は全て安全チャネルを介して行われる。ヘルメットには、様々な機器を装着できるユニバーサルマウントがあり、通信用のヘッドセットにナイトビジョン、サーマルビジョンといった照準システムが装着できる。ラトニク用に開発されたビデオモジュールは、ヘルメットに装着、照準器と連動でき兵士視点の映像を提供する。

エネルギー供給システムと呼ばれるバックパックには季節に応じたカモフラージュキット、時計、ランタン、マルチツールナイフ、サッパーショベル、水フィルター、化学物質保護および制御装置、応急処置キット、自律熱源、バッテリー、デバイス、食料、テント、寝袋が入っている。 

第三世代では強化外骨格スーツに

第三世代ラトニク
© 2020Rostec

現在、開発を進めているのが第三世代Sotnika。冒頭の画像はこのSotnikaになる。機械仕掛けのパワードスーツに見えるがSotnikaは動力を必要としない無動力のパッシブスーツ。軽量の炭素繊維で製造され油圧と機械の原理で動きをアシストする。負荷を軽減し関節と腰を保護し、最大50kg程度の荷物を運ぶことができ、疲労を軽減すると共に装備の携行数を増やすことができる。
「アンチサーマルスーツ」は赤外線センサーから、「アンチブーツ」は地雷から兵士を保護し、全身はセンサーに探知されにくい「アンチレーダースーツ」になる予定だ。ヘルメットのゴーグルはディスプレイ化され、視覚上に各種情報が投影されるので「Strelets」は必要なくなるかもしれない。

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第三世代Ratnikは2025年に軍への供給を予定している。

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Source

https://rostec.ru/news/ekipirovka-dlya-soldata-budushchego-ot-ratnika-do-sotnika/

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