ロシア最大の防衛企業ロステックのグループ会社で小火器の研究開発を行う精密工学中央科学研究所TsNIITochMash(ツニートチマッシ)は北極圏、砂漠、その他の極端な条件下で武器のテストするためにソビエト連邦崩壊以降、閉鎖されていた北極圏にある兵器研究所を復活させた。これはロシア連邦の国家プログラム「軍事産業複合体の開発」の実施の一環として実施された。
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ソビエト連邦の解散後、同研究所の運営費は支払われなくなったため、施設は長年閉鎖されていた。閉鎖から40年、研究所は荒廃し、機器は古くなっていたため、ほぼゼロから研究所を立て直す必要があったが、修復を行い北極圏の特別研究所の認定を取得。同施設の責任者であるセルゲイカラセフは「この認定はソ連の崩壊後に失われていた私たちの研究所だけが所有していた独自のテスト技術の復元における最終的な技術段階でした」と述べた。
ここでは主にマイナス60度からプラス60度までの極端な温度、砂塵、泥水など過酷な条件下で銃火器、手榴弾発射装置、小口径の大砲兵器(口径最大30ミリメートル)の発射実験が行われる。耐久性が高いことで有名なロシア製の銃器だが、同研究所の再開により、その、品質はさらに向上されるかもしれない。
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