ロシアメディアの報道によると同国の最新型戦車T-14アルマータを海外にも販売する準備を進めており、2021年には海外企業との協力を開始する予定で、すでにいくつかの要請を受けているとロシア連邦軍事技術協力局のドミトリーシュガエフ局長が発表した。
T-14アルマータはロシアの次世代装甲戦闘車両シリーズ”アルマータ”共通戦闘プラットフォーム上で構成された戦車になり、同シリーズは他に歩兵戦闘車、装甲兵員輸送車、自走砲などがある。2015年に登場したT-14は今のところ、世界唯一の第4世代戦車になり、MBT(主力戦車)としては世界最新鋭の戦車になる。現在、シリアで実戦に投入されている。
(※自衛隊の10式戦車や米軍のM1A2エイブラムスなどは3.5世代に分類されている)
T-14は完全デジタル化された運用システムが搭載されている。砲塔部分には砲手おらず、砲手は装甲で囲まれた搭乗室におり、砲塔は遠隔操作できる無人砲塔になっている。今年には無人運用の試験も行われており、第5世代といわれているロボット戦車や自律走行戦車の発展性も含んでいる。
購入が一番予想されるのインドと思われ、インドは先日、中国と国境を接するカシミールでの衝突もあり、中国への対抗が切迫した問題になっている。7月にはロシア製のミグ29(MiG29)戦闘機21機とスホイ30MKI(Su30 MKI)12機を購入するなど、軍備拡大と兵器の近代化を図っている。T-14が購入できれば能力的には中国戦車を上回ることができる。
ロシアでは欧米からの経済制裁が今でも続いており、経済がひっ迫している。そのせいもあってかT-14以外にも長距離地対空ミサイルシステムS-300・S-400、第5世代ステルス戦闘機スホイSU-57など、他の最新鋭の兵器の販売輸出を検討している。
ズベズダ 1/35 T-14 ロシア主力戦車 アルマータ プラモデル ZV3670