ロシア海軍はクリミア半島の海軍基地を守るために軍用イルカの配備を始めたと、USNIニュース が衛星画像を引用して報じました。
***BREAKING***
— H I Sutton (@CovertShores) April 27, 2022
Evidence #Russian Navy trained dolphins deployed to entrance of Sevastopol Harbor during #Ukraine war. You heard it here first.
First found in low-resolution Sentinel 2 imagery
Thx for help from @COUPSURE and unnamed othershttps://t.co/Fhtek0CVaA
報道によれば2月にイルカ用の囲いと2頭のイルカがクリミア半島の黒海艦隊の司令部があるセヴァストポリ海軍基地の入り口の埠頭に移されました。セヴァストポリ海軍基地はクリミア半島のロシア軍事施設の最重要施設になり、黒海唯一の艦隊である黒海艦隊の司令部があり、クリミアのロシア軍の指揮系統の中枢です。ここはウクライナ軍の巡航ミサイルの圏外にあり、防空施設も整備されているため空爆の心配はさほどありませんが、水中からの侵入、攻撃に関しては脆弱とされます。ウクライナ海軍は潜水艦は保有していませんが、小型潜水艇、特殊潜水士による破壊工作が無いと限りません。イルカはそういった侵入者を検知するために配備されています。
軍用イルカとは
軍用イルカは冷戦時代から米ソで行われたプログラムです。主な任務はダイバーの救助、及び、機雷や侵入者の探知のために訓練が行われました。アメリカは1990年の湾岸戦争と2003年のイラク戦争にてペルシャ湾に実際に配備しています。ロシアでは1990年のソ連崩壊ともににイルカを始めとした海棲哺乳類の軍事訓練プログラムは閉鎖され、施設があったセヴァストポリの軍用イルカはウクライナ海軍に移管されます。その後のウクライナでは非軍事目的で施設は運用されていたとされましたが、2014年のクリミア併合に伴い、施設はロシア軍に接収され、軍用イルカの訓練は再開されます。北極の施設ではシロイルカとアザラシを訓練も行われています。2019年4月にはロシア軍の軍用イルカと思われるGpProを装着したシロイルカがノルウェー沖で見つかっています。
ノルウェー沖で漁船が遭遇したシロイルカがロシア海軍の要員ではないかとCNNが報じている。漁船が遭遇したシロイルカには胴体にベルトを巻かれてカメラを装着しており、海洋生物の専門家は、ロシア海軍に訓練されたイルカだと推[…]
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