ロシアのNebo-Mレーダーはステルス機のF-22、F-35を検知します

ロシアのNebo-Mレーダーはステルス機のF-22、F-35を検知します
Almaz-Antey

対空防衛・レーダーシステムを開発するロシア国営の防衛企業Almaz-Antey(アルマズ・アンティ)のヤン・ノビコフ氏は、自社が開発した多機能統合レーダーシステム「Nebo-M」がアメリカ空軍のF-22、航空自衛隊も導入しているF-35といったステルス戦闘機を検出できることを明らかにしました。

TASS通信によると土曜日に行われたイベントでヤン・ノビコフ氏は「Nebo-Mレーダーはステルス技術の脅威です。F-22、F-35などを完全に検知することができます」と述べました。Nebo-Mレーダーシステムはロシアの国境地帯の重要地点に主に配備されており、最初のNebo-Mは2017年に西部軍管区に引き渡され、その後、トランスバイカリア(中国とモンゴルとの国境地帯)、日本海に面するハバロフスクとその沿海州の連隊に供給されました。2018年にクリミアにも配備されています。

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Nebo-M

Nebo-Mは中高度および高高度で飛行する物体を検出するための移動式多機能レーダー複合体であり、Skyレーダーファミリーの一部です。超短波(VHF)を使用する3Dレーダーシステム、プログラム可能なマルチバンドアンテナを特徴としています。Nebo-Mそれぞれ独立する3つのレーダーを統合する形で構成されており、それぞれセンチメートル、デシメートル、メートルのバンドで動作します。これにより、様々な飛翔体を検知することができ、それらのデーターはデータ統合とコマンドポストモジュールによって分析、統合されます。レーダーは1000km以内にある航空機や弾道ミサイルを探知することができ、極超音速ターゲットに関してはマッハ7(8000km/h)で飛翔する物体を600km圏内、最大200個を同時検出できます。セクタースキャンモードでは、検出距離を最大1,800kmまで拡大され、20個の飛翔体を同時に検出します。各レーダーは8×8高機動トラックに搭載され、迅速な配備が可能です。低高度の検出は弱いため、低高度に強く300km圏内の飛翔体を検出するポッドレットレーダーと組みわせて運用されます。

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https://tass.com/defense/1292733

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