プーチン大統領が21日に宣言した予備役の部分的動員令。ショイグ国防相によれば宣言から約2週間で30万の目標に対し、既に20万人が徴収されたとされている。しかし、徴収された動員兵の待遇は酷いとされ、兵舎すら用意されない部隊もあり、野宿を強いられたり、満足な装備や食事を与えられず、自費で購入していると話も、そんな待遇に我慢できず、遂に大っぴらに不満を訴え、前線に赴くことを拒否する部隊も現れた。2022年9月26日の夜にモスクワで動員された、ある部隊は、その待遇の酷さに声を上げ、不平不満をつづった映像を公開した。
Un-fucking-glaublich.
— Julian Röpcke🇺🇦 (@JulianRoepcke) October 5, 2022
Russlands Armee rebelliert noch vor der Ukraine gegen ihre Führung – so völlig beschissen sind die Zustände, was Organisation und Versorgung angeht.
Wenn es so weiter geht, wird die Ukraine Putins kleinstes Problem.pic.twitter.com/zrnMjoVgcY
小銃を掲げ声を荒げる彼らはモスクワで徴兵され、タマン師団という名でも知られる精鋭部隊の第2親衛自動車化狙撃師団に動員された部隊になる。400人から成る動員兵は古いソ連時代のユニフォームと小銃を渡されたが、命を守る上で大事なヘルメットや防弾ベストといった個人用防具などは一切支給されないなど、満足な装備を与えられず、自費で購入する機会も与えられなかった。訓練も準備もほぼなしに9月29日には兵士たちは目的地も知らされず列車に乗せられた。テントも支給されず森では夜を過ごすために自分たちで塹壕を掘り、そこで6日間過ごすことも。彼らの中には新型コロナの兆候を示すものもおり、長い間列車という密室に押し込まれいたためか、多くの者が同様の兆候を見せている。しかも動員部隊には医療人員が居ない上に満足な食糧も支給されておらず、彼らは動員されてから10日間、自費で食料を購入している。部隊には機銃は一切なく、弾薬も拾って集めているという声も。
このような酷い待遇にさすがに我慢ならなかったようで「家畜のような待遇。誰も私たちを必要としていない。全体として、準備ができていない」と小銃を掲げ声を荒げた。彼らは動員の際にきちんとした手続きを踏んでいないとも訴えており、中には何も署名していない者も。部隊内で新型コロナの感染も広がっており、2週間の隔離を求めるなど、「私たちはどこにもいかない、ストライキする」と前線に移動することを拒否している。情報によれば彼らはロシア軍の劣勢が報じられている南部の激戦区、へルソンに動員される予定だ。士気は著しく低下しており、戦線に配置されていても不毛な犠牲を増やすことになるだろう。
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