ロシア軍は武力ではなくショートメールで降伏を迫ります

ロシア軍は武力ではなくSMSで降伏を迫ります

ロシア軍はテロリストに対し、ドローンによって空から降伏文書のビラを配布、携帯にショートメール(SMS)を送付することで、降伏を迫り、武力を使わずに占拠された都市を解放するという演習を行いました。

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ビラを配布し、SMSを送付

ニジニ・ノヴゴロド訓練場で行われた演習の目的は、テロリストに占拠された都市を解放することでした。演習に参加した戦車大隊の偵察部隊は敵の士気をくじくために武器を使うのではなく、メッセージを送りました。一つは政府・軍のテロリスト対策に関する内容を含むビラ1,000枚以上を占領地域に投下して動揺させ、士気を挫くことです。しかし、ビラでは確実に敵の手に渡り、目に入るとは限りません。そこで、もう一つの方法として必ず持っているであろう携帯・スマートフォンに直接SMSを送って、降伏を迫ることです。テロリストにメッセージが届いた後、偵察隊は軍の通訳や心理学者の支援を受け、テロリストと交渉を始めます。ロシア側の軍事的優位性など示し、道徳的、心理的圧力をかけ、偵察隊はテロリストに武装解除するよう説得しました。

しかし、テロリストのスマホにどうやってメールを送ったのでしょうか?

ドローンを使ってSMSを送る

Orlan-10ドローン

ロシアは2019年、携帯電話の信号を取得して潜在的なターゲットを追跡するために3機のOrlan-10ドローンとKamAZオフロードトラックの上に取り付けられたコントロールセンターで構成される新しい電子戦複合システムを開発しました。「Leer-3」と呼ばれるこのシステムは、携帯電話基地局に接続し、データフローを分析することで、携帯の信号を特定、そこから、特定の携帯電話加入者とその位置を特定することができ、すべての着信および発信のトラフィックを監視することができます。このシステムは、携帯電話の電源が入っているかどうかに関係なく、発信元の信号を追跡できるとロシアのメディアは報じています。

3機のドローンにはそれぞれ、役割があり、1機が偵察、2機目はトランスポンダーとして基地局の代替として機能することができ、2機目が基地局の代わりを務めている間、3機目がその地域の加入者に対してSMSメッセージを送信することができます。テロリストにとっては自身のスマホにSMSが送られてくることで自身の身元、居場所がばれていると恐怖するかもしれません。

ロシアはこれまでテロリストには容赦なく、強硬策をとり、武力によって殲滅させてきました。解決のためには味方、人質に多少の犠牲でることもいとわないことで有名で、実際、2002年の「モスクワ劇場占拠事件」では実行犯42人全員を殺害し、人質129人が亡くなり、2006年の「ベスラン学校占拠事件」では実行犯32人のうち31人を殺害、人質334人が亡くなっています。これらの事件では国内外大きな批判を浴びました。今後ロシアは武力ではなく、説得、交渉による解決を図っていくのでしょうか。

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Source
https://rg.ru/2021/03/22/reg-pfo/voennye-zahvatili-gorod-po-sms.html
https://www.defenseworld.net/news/25460/Russian_Military_Drones_to_Use_Cellphone_Data_Traffic_to_Track_Targets#.YFmgxa_7Q2w

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