『S.W.A.T.』(スワット)は、2003年に公開された映画になる。ロサンゼルス市警に所属する警察特殊部隊SWATの活躍を描いたアクション映画。 出演は『トータル・リコール』のコリン・ファレル、『アベンジャーズ』イーグル・アイ役のジェレミー・レナーにサミュエル・ジャクソンなど豪華俳優陣が出演している。
あらすじ・ストーリー
ロサンゼルス市内でAK47で武装する集団による銀行強盗が発生し、多くの人質をとって立て籠もった。警官のみで対処できず特殊部隊SWATに出動命令が下る。ネイビーシールズ出身のストリート巡査(コリン・ファレル) 、ギャンブル巡査(ジェレミー・レナー)のコンビは天井での待機命令を無視して建物内に潜入する。ギャンブルはストリートの忠告も無視し、その後も行動を続け、突入命令も出ていない中、勝手に突入、射撃を行う。犯人を何とか制圧するも人質一人を負傷させてしまう。2人は命令違反として上司から武器庫の管理業務に回されるがギャンブルはそれを不服として警察を去り、ストリートは左遷を受け入れコンビはお互い仲たがいの上、解散してしまう。
半年後、あの事件以来、SWATへの信頼が落ちるなか、元SWATのボンドー(サミュエル・ジャクソン)がSWATのテコ入れのために呼び戻される。ボンドーは自ら新しい隊員をスカウトする。ストリートも目に留まり、隊に復帰することになり、現役の隊員2名を含めた6人の新生SWAT部隊が誕生する。その頃、ロサンゼルスにはフランスから巨大麻薬組織のボスの息子アレックスが訪れていた。アレックスは組織の金を横領していた叔父を殺し、叔父の車で帰国しようと空港に向かうもテールランプの故障で警察に呼び止められる。車両ナンバーの紹介で叔父に逮捕状が出されており、事情聴取のため警察に連行される。その後の身分照会でアレックスが国際手配指名犯というわかり拘留される。アレックスは部下の協力で脱獄を図るも駆け付けたSWATにより、失敗し、再度収監さるが、その際テレビカメラに向かい 「俺を逃がしてくれた者には1億ドル(110億円)出す」と宣言し、ロサンゼルス中のギャングや犯罪組織が色めきだつ。 その後、アレックスをより警備が厳重な州刑務所に護送することになり、SWATにはアレックスの護送任務が託されるのだが、1億ドルを狙ってギャングたちが護送の車列を襲撃する。1億ドルを狙う輩の中にはストリートの相棒だったギャンブルもいた。SWATは無事に護送任務を遂行できるのか……
戦闘・アクション: 3.5
作品名 | S.W.A.T |
原題 | S.W.A.T |
公開日 | 2003年9月 |
監督 | クラーク・ジョンソン |
ストーリー・レビュー
護送中に襲われるという内容はよくある王道のストーリーになり、テンポも良く退屈はしない。しかし、その分、意外性は無い。今後のストーリーを予感させるような布石がところどころにあって、こいつ怪しいなと思ったら、案の定裏切るなど、それが予想通りになる。 エンタメアクション映画としては楽しめる作品になる。
戦闘・アクション レビュー
序盤は銀行強盗と警察に撃ち合いになる。とにかく銀行強盗がドラムマガジンのAK47で警官に撃ちまくるというあり得ない映像。その後、スナイパーやSWATに制圧させる。
その後はSWATの新チームの結成と訓練シーンに移る。訓練シーンは映画の中でも結構時間を割いており、射撃訓練から建物内への突入、航空機のハイジャック犯の鎮圧作戦など、中々見ることが無いSWATの訓練シーンは見ていて面白い。実はSWATのような警察特殊部隊はロサンゼルス市警が世界で初めて創設した。
後半からはアレックスの護送シーンになる。ギャングたちがごそっと襲撃してくるのかと思ったのたが、一団だけで、直ぐに終わり、ド派手な銃撃戦を期待していたので意外と拍子抜け。もうちょっと盛り上がりが欲しかったところ。その後ギャンブルが襲撃してきて、そこからはシリアスな追走劇が始まる。
映画は2003年と古いため、装備に関しては現代のSWATとは異なるので、あまり参考にはならないかもしれない。