爆発物処理班の兵士が対爆スーツを着て走って世界記録を樹立

爆発物処理班の兵士が対爆スーツを着て走って世界記録を樹立
Photo US Army

4月3日にバージニア州フェアファックスにあるジョージ・メイソン大学で開かれた第2回対爆スーツランニング・ファミリー5Kでアメリカ陸軍第717兵器中隊第52兵器グループ(爆発物処理班)の司令官ケイトリン・ヘルナンデス大尉が38kgの対爆スーツを着用した状態で1マイル(1.6km)を10分23秒の世界記録で走り優勝した。これまでの記録は2013年に樹立された記録11分6秒になり、43秒も縮める記録だ。このレースは昨年3月に開催される予定だったが、新型コロナのために14ヶ月延期されていた。(この記録は女性版で、男性の世界記録は7分24秒になる)

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対爆スーツ、又は防爆スーツと呼ばれるこのスーツは、爆弾の解体・処理を専門とする兵士を作業時の不慮の事故から保護するために特別に作られたスーツになる。着用者の全身を完全に保護するスーツは非常にタイトで重く、スーツが38kg、ヘルメットが5.4kgと計40kgの重量を擁し、ヘルメットを前後に揺らすだけで体全身の動きに影響する。爆風から保護するためにスーツには断熱材が組み込まれており放熱性は悪く、長時間着用して活動すると、心臓や肺に問題が発生する可能性があり、そもそも着用して走ることを想定して設計されていない。これを着て1マイルを完走することは体力だけではなく、強靭な精神力を持ち合わせなくては難しく、非常に称賛に値する。ヘルナンデス大尉はこのレースのために1年をかけてトレーニング・準備してきた。大尉は対爆スーツを着用して走ることを「いつもの運動に行っているようなものです。最高の気分になることもあれば、顔を殴れたような気分の時もある。風の強い日の向かい風に向かって走る泥の中を走っているような感じがする。」と述べている。

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Source
https://www.army.mil/article/245101/defusing_danger_soldier_sets_guinness_world_record

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