ロシアの新しい戦闘スーツSotnik(ソトニク)は7.62mm弾を防ぎます

ロシアの新しい戦闘スーツSotnik(ソトニク)は7.62mm弾を防ぎます
©Rostec

ロシアの国営軍需企業Rostec(ロステック)社は、超高分子量ポリエチレン繊維を使用することで軽量化と保護性を高めた第3世代の戦闘スーツ「Sotnik(ソトニク)」の防弾機能の詳細を明らかしました。

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7.62mm弾を防ぐ防弾機能

「Sotnik」は、現在ロシア軍で使用され、30万着以上が配布されてきた第2世代の戦闘スーツ「Ratnik(ラトニク)」に代わる次世代戦闘スーツで、Ratnik3とも呼ばれています。

Sotnikのボディアーマーは高強度で軽量のポリエチレン繊維を使用しています。これは弾力性があり、どのような体形の兵士も適合でき、動きを妨ぎません。追加装備も容易です。そして、最大の特徴は防弾機能です。弾丸や砲弾の破片に対するSotnikの保護クラスは、Ratnikよりも大幅に向上しています。スナイパーライフルにも使われる7.62mmの弾丸の直接射撃に耐えることができ、最大670 m/sの速度で飛散する破片を止めることができます。

第4世代では50口径弾も防ぐ

既に次の第4世代「センチュリオン」の構想にも入っており、そこではバレットM82といった対物ライフルやM2ブローニング重機関銃などに使用される50口径12.7mm弾の.50BMG弾をも防ぐことができるとされています。
.50BMG弾はもともと対航空機・対戦車用に作られた弾丸です。装甲が厚い現在の戦車の装甲を貫くことはできませんが軽装甲車程度なら車体装甲を貫通するほどの威力がある弾丸です。現在のボディアーマーでは防ぐことは困難です。仮に物理的な攻撃を防げたとしても、気になるのは衝撃です。ボディアーマーは弾丸を防ぐことはできますが、その衝撃は体に伝わり、9mm弾や5.56mm弾でも、時にはろっ骨を折る衝撃を体にうけます。7.6mm弾、.50BMG弾となれば、その衝撃波は想像だに難くないと思います。

だが、同社の発表によれば、特別な衝撃吸収技術を使用して衝撃を消すことができるようです。

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パワードスーツ

Sotnik
©Rostec

Sotnikは動力を必要としない無動力のパッシブスーツで油圧と機械の原理で動きをアシストします。負荷を軽減し関節と腰を保護し、最大50kg程度の荷物を運ぶことができ、疲労を軽減すると共に装備の携行数を増やすことがきます。ミニ電気モーターを搭載するアクティブチタン外骨格を含める可能性も検討されており、そうなると出力は更に増大するでしょう。
Sotnikは10個のサブシステムと59個のコンポーネントで構成されており、「アンチサーマルスーツ」は赤外線センサーから、「アンチブーツ」は地雷から兵士を保護します。全身はセンサーに探知されにくい「アンチレーダースーツ」になり、いわゆるステルススーツです。ヘルメットのゴーグルはディスプレイ化され、視覚上に各種情報が投影されます。

早かれば最初の実験用バッチが2025年に部隊に納入されます。言われている機能が本当にそのまま実現できれば、戦場のゲームチェンジャーになるかもしれません。

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Source
https://rostec.ru/news/rostekh-gotovitsya-k-sozdaniyu-sotnika/?sphrase_id=241128

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