タリバンはジェット機のL-39を復活させようとしています

タリバンはジェット機のL-39を復活させようとしています
Photo Al Jazeera

タリバンは倉庫に眠っていたチェコスロバキア製のジェット機L-39を復活させようとしているとORYXが報じました。

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L-39

アフガニスタンは1970年代後半に東欧の旧チェコスロバキアで製造された高等ジェット練習機L-39Cを購入。合計26機が納入されました。機体は国の北部にあるマザリシャリフ空軍基地の第393訓練航空連隊に就役しました。その後、1980~90年代にかけてのソ連のアフガニスタン侵攻と内戦で26機あったL-39は3機まで減少。残った3機はオーバーホールを受け、パレードやイベントなどで利用されていたそうですが、2010年代からは倉庫に眠っていたようです。米軍駐留下では軽攻撃機はプロペラ機の”スーパーツカノA-29“、セスナ機の軍用機版”AC-208コンバットキャラバン”が担っており、ジェット機のL-39の出番はなくカブール空港の倉庫で眠っていました。しかし、タリバンはそのL-39を蘇らせようとしています。

中東の報道局アルジャジーラがアフガニスタンで撮った映像には給油されたL-39のジェットエンジン噴出孔から出るアフターバーナーが見え、エンジン自体は動くようです。L-39の最大離陸重量は4,700kgになり、両翼の各ハードポイントには250kgの無誘導爆弾、57mmUB-16ロケットポッドが搭載できます。最高速度750km/h、航続距離は1,748kmです。

速度こそ上回るものの、スペック的には同じく利用を試みている”スーパーツカノA-29”の方が高く、戦力として考えた場合A-29の方が優先度が高いですが、米軍から支給されたA-29はパーツやエンジニアの確保が難しいのに対し、L-39は隣国イラクをはじめ、タジキスタン、ウズベキスタン、イエメンなど周辺国でも使用されているため、修理用のパーツ、エンジニアやパイロットなどが確保しやすいのではと推測されます。

タリバンはソ連製の古いAn-26、An-32も修理して復活させようとしています。

関連記事:米軍・アフガニスタン軍からタリバンの手渡ったと思わる武器・装備の全容

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Source
https://www.oryxspioenkop.com/2021/12/taliban-air-force-commences-jet.html

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