サーマルサイトとナイトビジョンが連動する最新の光学機器ENVG III/ FWS-I

サーマルサイトとナイトビジョンが連動する最新の光学機器ENVG III/ FWS-I
Photo US Army

BAE SYSTEMSが開発する最新型のENVGIIIナイトビジョン 。そして、ENVGIIIに画像を送信するためのワイヤレスモジュールを搭載したFWS-Iサーマルイメージングサイトは最も先進的な熱赤外線光学機器といわれており、米軍の採用が予定されている。

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眼で照準を合わせる必要がない

通常、照準を定める時はサイトやスコープを目で覗き込んで銃口が敵を捉えているか目視で確認、狙いを定めてから発砲する。だが、ENVGIII/FWS-Iサイトはその必要がない。銃に取り付けられたFWS-Iのスイッチを押すことで、FWS-Iサイトで捉えた映像はヘルメットに取り付けられたENVGIIIへ無線送信され、レンズ上に投影される。つまり、サイト(銃口)が標的を的確に捕えているかをナイトビジョンで覗き込まずに知ることができ、迅速な対応、発砲を可能にする。これにより常に目線上に銃を構える必要がなくなるので疲労を軽減できる。また、ライフルだけ壁越しに出して、壁の向こう側の状況を確認したり、体を晒さずに狙って発砲することができ、兵士の生存率を上げることにもつながる。

ENVG技術は熱で映像化するサーマル(熱画像)カメラと微量な光を増幅させる赤外線カメラの二つで構成されており、赤外線画像と熱画像を1つのディスプレイ上に組み合わせている。兵士は状況に応じて赤外線モードと熱モードのいずれかを選択することができる。暗闇であれば赤外線。煙、霧、砂嵐のような視界困難な状況でサーマルカメラ、または両方のモードを同時に使用することができ、あらゆる状況で良好な視界を確保することができる。

FWS-Iサイトは1100メートル先の標的を捉えることができ、M16、M4カービン、M249機関銃に装着可能で個人用のFWS Individual (FWS-I) と車載用の FWS Crew Served (FWS-CS)、スナイパーライフル用のFWS Sniper (FWS-S) の 3 種類がラインナップされている。双方について米陸軍は複数回の試験を終え、歩兵旅団と特殊部隊のためにFWS-I 36,000個とENGV III 64,000個の購入を計画している。

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https://www.baesystems.com/en/product/envg-iii-fwsi-night-vision-mobility-and-targeting-system
https://asc.army.mil/web/portfolio-item/enhanced-night-vision-goggle-envg/

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