英空軍の次世代練習機!翼、エンジン、キャビンが交換可能なAERALISのモジュラー式航空機

英空軍の次世代練習機!翼、エンジン、キャビンが交換可能なAERALISのモジュラー式航空機
©2023 AERALIS 

イギリスの航空スタートアップ企業AERALIS社はロンドンで開催されていた防衛展示会DSEI 2023で量産される最初の設計となるモジュラープラットフォームのジェット航空機の設計デザインを発表しました。同社はイギリス空軍からBAeホークに代わる次世代練習機の設計・製造する契約を獲得しています。

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©2023 AERALIS 

地上用の戦闘車両でトレンドになっている各機能をパーツ化するモジュラープラットフォーム。これによりミッション要件に応じて武装や機能の追加、交換が容易になっており、且つバージョンアップといった拡張性を持つことができます。これが航空分野においてもいよいよ導入されるようです。

AERALISが開発する航空機は「共通コア胴体(Common Core Fuselage)」、CCFというコンセプトを用いた航空機になり、コアとなる胴体以外はモジュラー式で翼やエンジン、コクピットが使用用途やミッション要件に応じて交換が可能になっています。例えば、コックピットは単座、複座型が選べ、単座であればスペースが確保できるので搭載できる電子機器や燃料が増やせます。練習機と使用する場合は複座型にし、候補生と教官が同乗できます。コクピットは様々な体型のパイロットが乗れるようにいくつかのサイズが用意されます。また、コックピット無しということも可能で、これは無人機としても運用できるということです。

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翼に関しても偵察や監視といったISR目的であれば、低速で飛行できるように長い翼にしたり、高速飛行が求められる場合は後退翼にするなど変更できます。また、エンジンにおいてもシングルかデュアルを選ぶことができます。

©2023 AERALIS 

これまでは要件に応じて様々なタイプの航空機を揃える必要がありましたが、AERALISであれば、一機種で練習機、アグレッサー、ISTARなどの複数の構成が可能で、運用保守コストも大幅に軽減されます。AERALIS社の主任機体エンジニア、ピーター・カーティス氏は「我々が販売しているのは単なる航空機ではなく、システム全体だ。構造、システム、部品の共通性を最大限に高め、いくつかのモジュールを追加しており、これらの機能により航空機は非常に多様化している。 」と述べています。

2025年にはプロトタイプが完成し、2026年半ばでの納入を目指しています。

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https://aeralis.com/2023/09/12/aeralis-announces-new-revolutionary-aircraft-design/

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