11月17日に発艦時に空母クイーン・エリザベスから落下したイギリス海軍のF-35B。その原因がエアインテークに取り付けられたレインカバーの取り忘れとされています。
11月17日にイギリス海軍のF-35Bが空母クイーン・エリザベスから落下した瞬間。明らかな速度不足でパイロットは落下直前に射出座席で脱出pic.twitter.com/VCzYCF46nf
— ミリレポ (@sabatech_pr) November 30, 2021
11月17日、英海軍の空母クイーン・エリザベスから発艦したF-35Bが離陸できずに、そのままスキージャンプ台の先から海中に落下しました。その一部始終が甲板に設置してあったビデオカメラシステムで撮影されており、撮影された映像を見る限りではF-35Bのスピードは遅く、出力不足は明らかでした。パイロットは直ぐに脱出しており無事です。この映像は空母の乗組員の間で共有されていたらしく、これを外部にリークした乗組員は逮捕されています。
1.3億ドルのF-35Bは軍事機密の塊であり、外洋で演習を行っていたためロシア、中国などに回収される恐れもあり、米軍やイタリアなどNATOの同盟国の協力のもと、直ぐに海中に落下した機体の捜索と回収が始まります。機体の発見まで2週間、その後、1週間をかけて回収作業が行われ、先日、機体は無事に回収されました。
事故の原因については、F-35Bのエアインテーク(Air intake)に取り付けられていた雨除け(レインカーバー)が原因とされています。エアインテークとは空気を取り入れる入り口で空気を利用するジェットエンジンには不可欠なパーツです。駐機中など使用しないときはここにレインカバーを装着するのですが、どうやらこれを離陸前に取り外すことを忘れていたらしく、 エアインテーク、そしてエンジンにレインカバーが吸い込まれ、離陸に必要な出力を失ったことが墜落の原因と現在、調査員は考えています。機体が改修されたことでフライトデータレコーダーとエアインテークの詳細な調査が行われ、今後、事故原因が特定されます。
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