中国が世界2位の軍需産業大国に

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中国が世界2位の軍需産業大国に
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スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が27日月曜日に発表した2017年の武器生産データによると、これまで米国、ロシアの企業が武器生産に関してトップ2のシェアを誇ってきたが、そこに中国企業も加わった今回は米国、中国、ロシアがトップ3の国であり、中国がロシアを抜いて2位であることが明らかになった。

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Top10に中国企業が3社ランクイン

SIPRIが発表した世界の軍事企業販売額Top20に中国企業4社が今回初めてランクインした。 TOP5の顔ぶれはお馴染みの企業が名を連ねており、米国企業4社に5位に英国企業がランクインしている。

1位 ロッキード・マーティン(米国)
2位 ボーイング(米国)
3位 ノースロップ・グラマン(米国)
4位 レイセオン(米国)
5位 BAEシステムズ(英国)

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世界の軍事企業ランキングTop20

しかし、5位から10位を見ると3つの中国企業がランクインしてくる。

6位 中国航空工業集団:AVIC
8位 中国兵器工業集団:NORINCO
9位 中国電子科技集団:CETC

他にも19位には中国南方工業集団(CSGC)がランクインしている。 この4社は全て中国の国有企業になる。

国別にみると米国の武器販売額は2266億ドルになり、中国は700~800億、ロシアは377億になる。中国はロシアの倍の規模武器生産を有する国になった。

中国企業は棲み分けできている

中国の兵器というと旧ソ連製、ロシア製の兵器をコピーしたものが多く、コピー品をロシアより安く輸出しシェアを増やした。そうしてロシア製を参考に技術力を高め、今では独自に技術開発を行っている。AVICは航空機に特化し第5世代戦闘機のステルス戦闘機「J-20(殲-20)」を開発、武装攻撃ドローン「Rainbow-4」は中東で契約を増やしている。NORINCOは陸上兵器の生産規模に関しては世界一とされている。 CETCは軍用電子機器にレーダー、AIなどを開発している。

急に数字が伸びたわけではない

ここ最近の中国軍事企業の躍進は目まぐるしいが2017年に急に数字を伸ばしたわけではない。中国企業の数字が不透明でランキングに載せられなかったのだ。しかし、ここ数年で数字が明らかになってきており、ランクインした4社に関しては信頼できる財務情報の入手が可能なり、数値が信頼できるとして今回、ランクインに至った。

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https://www.sipri.org/media/press-release/2020/new-sipri-data-reveals-scale-chinese-arms-industry

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