米海軍の新しい宿泊艦APL67は横須賀に配備予定です

米海軍の新しい宿泊艦APL 67は横須賀に配備予定です
Photo Naval Sea Systems Command

7月末にアメリカ海軍の新しい宿泊艦APL-67がVTホルターマリンのミシシッピ造船所からサンディエゴ海軍基地へ出航、9月16日にはサンディエゴ港から出港し、経由地を経てAPL-67は最終的に横須賀の米軍基地に配備される予定です。

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海に浮かぶ兵舎

米海軍の新しい宿泊艦APL 67は横須賀に配備予定です
Photo Naval Sea Systems Command

ミシシッピ州に本社を構える造船会社VT Halter Marine(VTホルターマリン)は2018年に米海軍向けに2隻の宿泊艦を建造する契約を7790万ドルで獲得、 APL67はその一隻目になります。

「Auxiliary Personnel Lighter 67(APL67)」はいわゆる”Barracks Ship”、”barge”、または”Hotel Ship”と呼ばれる兵舎を兼ねた”はしけ”、”宿泊艦”です。APL67 は全長82m、幅20.95m、喫水2.2mの大きさをほこり、最大611人(74人の士官と537人の兵員)を収容することができます。寝泊り以外にも20分間隔で28人の士官と224人の兵員を入れ替えすることで、計1,130人の兵士に1日3回の食事を提供することもできます。 艦内にはオフィス、教室、トイレ、ランドリー、医療施設、美容院、フィットネスセンターを備えており、地上の兵舎と遜色ない宿泊機能を提供します。基本は決まった港に停泊し、入港した艦船がドッグに入っている間のクルーの宿泊施設として利用しますが、移動できるよう設計されたAPL67は、日々変化する艦隊の要求への対応、人道的任務やその他の一時的な任務に利用するため、曳航されて新しい基地や任務地の港に停泊することもあります。

既存の宿泊艦が老朽化

APL-40

長期に渡るの航海のあと、入港した船のクルーは狭い艦内から解放され、より快適な宿泊艦で寝泊りできることになりますが、米軍の宿泊艦の多くは老朽化しており、その環境は決して良いものではないそうです。横須賀の米軍基地には現在2001年7月から1000人以上を収容できる宿泊艦APL40が停泊していますが、この船は1945年という大戦中に建造された船になり、これまで二度の退役を経ながら改修された老朽艦です。APL67はおそろく APL40にとってかわる船になると思われます。 二隻目のAPL68もすでに進水しており、 さらにVTホルターマリンは2億4400万ドルのオプション契約で4隻の追加建造を予定しています。

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https://www.navsea.navy.mil/Media/News/Article/2701956/apl-67-sails-away-from-pascagoula/

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