今年で3隻目!ロシア海軍のロプーチャ級揚陸艦が破壊される

ロプーチャ級揚陸艦ノヴォチェルカッスク

26日未明、クリミア半島フェオドシヤに停泊していたロシア海軍のロプーチャ級揚陸艦ノヴォチェルカッスクが攻撃を受け、破壊された。今年8月には同級の姉妹艦であるオレネゴルスキー・ゴルニャクが、9月にはミンスクが破壊されており、ロプーチャ級揚陸艦の被害は今年3隻目になる。

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ウクライナ空軍司令官ミコラ・オレシュチュクは12月26日未明午前3時ごろにロシア占領下のクリミア半島東部フェオドシヤでロシアのロプーチャ級揚陸艦ノヴォチェルカスクを破壊したと発表した。司令官は「ロシアの艦隊はますます小さくなっている。今回は大型揚陸艦ノヴォチェルカスク…空軍パイロット、関係者の皆様、ありがとうございました!」とコメントした。同艦が爆発炎上する様子を撮影した複数の動画や画像がSNS上には上がっており、攻撃は事実と思われ、爆発の規模からもノヴォチェルカスクは多大な損傷を被ったと推測される。

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攻撃手法は公式に発表されていないが、ミサイル攻撃とされ、空軍が発表、パイロットに謝意を表していることから、Su-24戦闘爆撃機に搭載されたイギリス・フランスから供与された巡航ミサイル「ストームシャドウ/SCALP」が使用されたと思われる。同ミサイルはクリミア半島でキロ級潜水艦、黒海艦隊司令部の破壊など多大なる戦果を挙げている。

攻撃を受けたノヴォチェルカッスクはイランから輸出された無人機や弾薬が積まれていた疑いがある。攻撃がまだ積み荷を乗せた状態なのか荷降ろし後なのかは不明だ。フェオドシヤはクリミア半島とロシア本土をつなぐクリミア大橋をつなぐ幹線道路沿いに位置することもあり、今回の攻撃を受けてクリミア大橋の交通は遮断された。クリミアにおけるロシア占領当局の長官セルゲイ・アクセノフは、「フェオドシヤ地域で敵の攻撃が行われ、港湾地域は封鎖された」と述べている。

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ロプーチャ級揚陸艦の破壊は今年3隻目

ロプーチャ級揚陸艦が攻撃を受け損傷したのはノヴォチェルカスクで今年3隻目となる。今年の8月にはロシア南部の黒海に面するノヴォロシースク港付近に停泊していた北方艦隊所属のオレネゴルスキー・ゴルニャク揚陸艦がウクライナ海軍の自爆無人艇の攻撃を受け大破。船体に大きな穴が空き、船体は傾き、自律航行できない程の損傷を受けた。

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その翌月にはクリミア半島のセヴァストポリの乾ドックで修理受けていたバルト艦隊所属のミンスクがウクライナ軍のミサイル攻撃を受けた。船は修復不可能な損傷を負った。この時、同じ乾ドックでキロ級潜水艦も修理を受けており、同艦も同じく修復不可能な損傷を受けた。

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黒海艦隊にはウクライナ侵攻前にバルト艦隊と北方艦隊から5隻のロプーチャ級が追加配備され、9隻体制になっていた。この内、3分の1が破壊されたことになる。

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