世界最強の海兵隊トップ5選

世界最強の海兵隊トップ5選
Photo by us marine

海兵隊とは主に艦船で輸送され、海上から沿岸地域に敵地に上陸する軍事組織・部隊であり、陸海空といった主だった主力部隊の中で一番先に先陣をきって敵地に本格上陸を行い、活路を開き、拠点を確保し、後発の部隊の上陸を支援する。軍全体の中でも最も危険な役割を担うため、海兵隊は各国の軍隊の中でも精鋭が集まった最強の部隊とされている。その海兵隊の中でも最強といわれる世界の海兵隊5選を紹介する。

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ロシア海軍歩兵

ロシア海軍歩兵
Photo by ロシア連邦国防省

ロシア海軍隷下の歩兵部隊。歩兵部隊とあるが、この海軍の水陸両用作戦部隊は実質、海兵隊と同じ役割を担っている。その歴史は古くロシア帝政時代の1705年に創設され、ナポレオン戦争、日露戦争、第一次・第二次世界大戦と多くの歴戦を経ており、最近でもシリア内戦に派兵されている。何度か改編と縮小を経て、現在の海軍歩兵部隊は北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊、カスピ小艦隊の4個艦隊と1個小艦隊に配備されており、このうち北方艦隊の第61独立海軍歩兵旅団はロシア軍の中でも最も実戦経験が多い部隊とされている。海軍歩兵の戦力は12,000人規模とされ、ロシア軍の部隊の中でも一番規模が小さい。同隊にはBMD-3、BMD-4、BTR-60、PT-76、Sprut-SDといった優れた水陸両用車をいくつも持っており、高い火力と機動力をようしている。また一部の部隊は空挺資格を有し、空からの潜入も可能だ。彼らの訓練は過酷と有名で死者がでるのは当たり前とされており、そんな彼らのモットーは「我々がいるところに勝利あり!」だ。

イギリス王室海兵隊(ロイヤルマリーン)

イギリス王室海兵隊(ロイヤルマリーン)
Photo by イギリス海軍

イギリス海兵隊は1664年に海上任務のために編成された“ロードジェネラル近衛歩兵連隊”が起源とされ、1755年に海軍歩兵部隊として創設。ナポレオン戦争、第一次・第二次世界大戦、フォークランド紛争といった数々の戦争に参加してきた。現在はイギリス海軍隷下の軽歩兵部隊として幅広い脅威に対処している。水陸両用作戦はもちろんのこと、北極戦、山岳戦といった極地戦を得意としており、英軍の緊急対応部隊として世界中どこへでも迅速に展開できるよう訓練されている。部隊はコマンドと呼ばれる8個大隊で編成され、実際の作戦行動は3つの軽歩兵旅団、1つのアサルトグループが行う。この他に43コマンドこと”イギリス海兵隊艦隊防護グループ”があり、彼らはイギリスの保安と戦略的核抑止力を保護するエリート部隊でもある。海兵隊は重装甲部隊は保持しておらず、機動力を重視して、MWMIK(ジャッカル)やランドローバーディフェンダーといった高機動車両を主に配備している。

大韓民国海兵隊

大韓民国海兵隊
Photo by 大韓民国海兵隊

韓国海軍に属する歩兵部隊ではあるが、海兵隊司令部のもと、海軍とは別個の部隊として独立した権限を持っている。第二次大戦後の1949年に創設され、朝鮮戦争、ベトナム戦争に参加している。朝鮮戦争では朝鮮人民軍、人民解放軍の一個大隊を撃退して名声を得た。両側を海に囲まれる朝鮮半島において海兵隊の存在は重要であり、現在、休戦中の朝鮮戦争が再開すれば真っ先に北朝鮮に侵攻する部隊になる。入隊資格は厳しく、訓練は軍の中でも一番過酷とされるが士気が高く、彼らは韓国軍の精鋭部隊といわれている。徴兵を終えた元海兵隊員は国民から尊敬を受け、就職にも有利になる。部隊規模は2つの師団と1つの旅団からなる約29,000人。第一師団は水陸に加え空挺能力を有している。各師団には戦車大隊と偵察大隊がある。2016年には3000人からなる「スパルタン3000」連隊を創設。この部隊は、北朝鮮軍からの攻撃があった場合、24時間以内に朝鮮半島のどこにでも配備できるように常に臨戦態勢がとられ、北朝鮮の重要施設を真っ先に攻撃する。

中国人民解放軍海軍陸戦隊

中国人民解放軍海軍陸戦隊

海軍隷下の5つの主要部隊の一つであり、陸戦隊とあるが海兵隊に相当する歩兵部隊である。近年海洋進出を強める中国軍の中でも急速に軍備が強化された部隊であり、2017年の兵力は1万人だったが、再編後の現在は3倍の3.5万人に膨れ上がっており、その中には2つの特殊作戦旅団がある。最終的には10万人規模まで増やす予定だ。米海軍のアメリカ級強襲揚陸艦に匹敵するといわれる中国海軍初の強襲揚陸艦075型が2017年に進水しており、この船は一度に900人の陸戦隊員、30機のヘリ、12輌の水陸両用車を運ぶことができる。これがもうすぐ就役すると共に既に2番艦が進水、3番艦の進水も2021年中に予定、最終的には計8隻を建造することを計画している。さらに075型以外にも通常のドッグ式揚陸艦071型を8隻保有しており、陸戦隊の展開力は今後、大幅に向上される見込みだ。水陸両用機甲大隊に配備されている05式水陸両用車は105軽戦車並みの105mm砲を備え、水上を28km/hで航行するなど、陸上自衛隊の水陸機動団が使うAAV7、米海兵隊の最新水陸両用車ACVよりも火力、機動力共に上回っている。

アメリカ海兵隊

アメリカ海兵隊
Photo by アメリカ海兵隊

これまでの海兵隊が海軍隷下にあるのに対し、アメリカ海兵隊はアメリカ六軍の一つであり、完全に独立した軍組織になる。1775年に米英戦争において独立を勝ち取るために陸軍、海軍と共に創設される。2個大隊で始まった海兵隊は現在、約19万人の兵力をほこり、兵力、軍備と共に世界最強の海兵隊といえる。米軍六軍の中で最も権威ある軍とされ、国民からの尊敬も厚い。入隊するには米軍の中で最も長い13週に及ぶ過酷な新兵訓練を受けねばならない。各国の海兵隊が海、空においては海軍や空軍の助けを借りるの対し、米海兵隊は自給自足が原則。基本的に他軍に頼らず作戦行動できる。空においては戦闘機のF/A-18A-D ホーネットやF-35B/C、輸送機のC-130Jなどを擁し、海兵隊ながらその戦力は他国の空軍を超えている。海上においては実際は海軍の協力なしには大規模作戦行動は難しく、戦闘機は実際、海軍の空母から発艦し、沿岸への上陸は海軍のアメリカ級・ワスプ級強襲揚陸艦を使用する。米海兵隊は現在、大規模な再編を行っており、戦車大隊を廃止、制空権、制海権を速やかに確保できるよう、部隊の展開力、機動力の強化に重点を置いている。これらは太平洋における中国の海洋進出に対抗するため。

米海軍と海兵隊は東シナ海で運用する新しい軽揚陸艦を計画しています

米海兵隊に新設される海兵隊沿岸連隊(MLR)とは

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https://www.globalsecurity.org/military/world/china/plan-mc.htm
https://nationalinterest.org/blog/buzz/shore-sea-these-5-marine-corps-are-worlds-best-110236

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